チョコみたいに甘い君 7 ページ7
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Aちゃん重いって文句言いながらも保健室まで運んでくれた平塚くんはドアを思いっきり開けた。
「せーんせい...」
どうしたー?怪我?なんて平塚くんに問いかけた先生は私が平塚くんにおんぶされてるのを見て、私の元まで駆け寄ってくる。
『お腹痛くて』
「あー...そうかそうか。薬飲んだ?」
『飲みました』
「じゃあ治まるまで休んでく?」
『...休みます』
背も小さいし、力も無さそうなのに
私が先生と話してる間平塚くんはずっと私をおんぶしてくれてる。
あんな目がクリクリなのにやっぱり男なんだなって実感。
「Aちゃん横になる?」
『....なる』
「りょうかい」
そう言ってベッドに私を下ろすと布団まで掛けてくれて、ベッドの横の椅子に腰をかけた。
「担任の先生に言ってくるから休んでてね」
『....ありがとうございます』
「平塚くんありがとね。授業もどっていいよ」
そう言って保健室から出ていった先生に
はーいって、だるそうな声で返事をする平塚くんだけど
『絶対戻らないじゃん平塚くん』
「なに?出てって欲しいの?笑」
『...それはやだ、1人にしないで』
「....寂しいの?笑」
『...うるさい』
私の言葉に本当に素直じゃないなって大きな目を細めて笑う顔はかっこよく見えた。
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作者名:あざらし | 作成日時:2021年2月14日 23時