チョコみたいに甘い君 6 ページ6
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校庭から少し離れた階段に座ってボーッと校庭を眺める。
今日の体育は野球とソフトだからか湧は体操服を腕まくりして気合十分。
それとやる気はないけど軽々とこなしてる佳奈希。
それから私のお腹に走る激痛。
『あぁ...痛....』
「あれ?サボり?」
『平塚くん...』
「Aちゃんってもしかして不良?」
そう言って大きな目を細めて私の隣に腰を下ろす平塚くん。
『平塚くんも人のこと言えないじゃんか...』
「まぁ確かに?笑」
『平塚くんそこ不良だよ』
なんて言うとそんな事言うなよなぁって私の髪をクシャクシャって雑に撫でる。
『....ボサボサになる』
「ごめんつい笑」
『.....』
「どうした?元気ないねAちゃん」
『お腹痛い』
「便秘?」
『.....違うから』
「嘘うそ笑 保健室行こ」
『歩けない。痛い』
ワガママなことはわかってるけど
激痛がお腹を刺激するからこの場から動きたくない。
平塚くんにおんぶしてって伝えればAちゃんワガママって言って私の前に屈んでくれた。
平塚くんの背中にのれば軽々とおんぶされた。
『平塚くんって意外と力あるんだね』
「ねぇバカにしてるよね?笑」
『してません笑』
「もう、落とすよ?笑」
『やだ笑 落とさないで』
「じゃあちゃんと捕まっててよ」
自分の腕を平塚くんの肩にまきつけてぎゅっと力を入れた。
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作者名:あざらし | 作成日時:2021年2月14日 23時