チョコみたいに甘い君 3 ページ3
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「顔ぐちゃぐちゃだよ笑」
『....そんな事言わないでよ』
「可愛い顔が台無しだね」
『泣かせたの平塚くんじゃん...』
「俺のせい?」
『違う...自分のせい』
背中に回された平塚くんの大きな手はまるで子供をあやすかのように私の背中さすってくれるから
居心地が良くてちょっぴり離れたくないなぁなんて思ったり。
でも何にも悪くない平塚くんに当たるなんて私最悪じゃんって言えば
それでAちゃんがスッキリするならいいよって言ってくれた。
「ふふっ笑 明日目腫れちゃうね」
『もうお嫁にいけないよ』
「大袈裟すぎ笑」
『どこで誰に見られてるかなんてわかんないでしょ!』
「うっちーとかに見られてないといいね」
『...平塚くんは優しいのか意地悪なのかわかんない』
「優しいよ。Aちゃんが困ってたらすぐ飛んできてあげる」
私の体から手を離すと目を見てそう言ってくれる平塚くん。
平塚くんに身を任せようと思った。
『顔がびしょ濡れになって元気が無くなっても飛んできてくれる?』
「どっかで聞いたことあるやつだけどそのフレーズ笑」
『...うん。平塚くんは私のアンパンマンだね』
「俺しょくぱんまんがいい」
『顔の形的にはカレーパンマンだよ平塚くん』
「俺そんなに顔濃くないから」
『そこ?笑』
「大事だよ。あとしょくぱんまんはモテるしね」
さっきまでの辛い感情なんて全部飛んでいって
いつの間にか平塚くんのペースに乗せられてた。
これが平塚くんとの最初の出会い。
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作者名:あざらし | 作成日時:2021年2月14日 23時