チョコみたいに甘い君 2 ページ2
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「え!勿体ない!せっかくのチョコじゃーん」
ゴミ箱にチョコを捨てもう颯ちゃんのことなんて忘れて
恋愛ももういいや!お腹いっぱい!そんな思いで
そのまま教室に戻ろうとすると横から伸びてきた腕。
ゴミ箱の方に目を向ければ私が捨てたチョコを片手に持ってる目のくりくりした男の子。
「ばっちいばっちい」
『....ひらつかくん 』
それは隣のクラスの平塚くんだった。
「...ん?」
『いや....』
湧繋がりで1回だけ喋ったことがある平塚くん。
目が大きいって印象が強かったけど
こんなに目くりくりだったんだ...
「ねぇこれ食べていい?」
そう言いながら私の返答する前からラッピングをグシャッてとった
『美味しくないよそんなの』
「そんなわけないじゃん」
チョコを口の中に入れるとふっと笑ってこれはあげなくて正解だったかもねなんて笑う
『平塚くんはお世辞って言葉知らないの?』
「だってこれ塩と砂糖間違えてるでしょ、ほら」
目の前に差し出されたチョコをパクッと口の中に入れると
甘い砂糖の味じゃなくて、しょっぱい味が口の中に広がった。
『しょっぱ...』
「うっちーに受け取って貰えなくてある意味正解だったかもね」
....ん?うっちー?
「Aちゃんわかりやすいね。」
『なんで知ってるの』
「見てればわかるよ笑」
『.....』
「泣きたい?」
『....大丈夫』
「大丈夫って顔してないけど」
気づいたら平塚くんに腕を引っ張られて腕の中にいて
平塚くんの胸で泣いてた。
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作者名:あざらし | 作成日時:2021年2月14日 23時