Innocent blue (ページ9)

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Innocent 9 ページ9

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『尚大くんにんじん食べないの？』

「にんじん嫌いなんで」

『えぇ、おいしいのにじゃあいただきまーす』

俺のお皿に置いてあったにんじんをパクッと口の中に入れて満足気に微笑んでる先輩。

『好き嫌いしてると身長伸びないよ？』

「先輩の方が小さいでしょ」

『それは否定できないど..』

そう言うと何も言わなくなって黙々と口の中にご飯を放り込む。

黒「先輩！俺いいこと思いついた」

さっきから黙ってるなと思ってたら何か考え事をしてたらしい黒ちゃん。

でも、黒ちゃんのいい事は大体そうじゃないから無視。

黒「勝負どうですか？」

『勝負？なんの？』

黒「クリスマスまで一週間とちょっと。先輩がおりににんじんを食べさせれたらおりは先輩とクリスマスデート行く。」

『.....黒田くん』

黒「はい？」

『それめっちゃいい。。ナイスアイデア！』

ほら、全然いい事じゃない。

「黒ちゃんそれ俺にメリットないじゃん」

「じゃあ、おりの欲しいのも俺がプレゼントするよ」

でもその代わり先輩が作った料理が美味しくても食べれないふりとかしたらダメだからね！

黒ちゃんが考えた勝負にノリノリな先輩は明日からお弁当持ってくるね！なんて言って食堂から立ち去った。

黒「A先輩がまさか引き受けるとは」

「黒ちゃん最悪」

黒「だってA先輩こういうのやりたがらなさそうじゃん。」

なわけなが無い。

絶対やるってあの先輩ならって言うと

A先輩は完璧な引き算女だよと訳の分からないことを言い出す黒ちゃん

黒「だってこれまでに、おりのこと好きになった子はお弁当作ってきたりとか

おりに喜んでもらえるように、おり好みの女の子になったりしてたでしょ。」

「そうだね」

「A先輩なんておりの好きなタイプと真逆なのに直すどころか笑ってるんだよ。笑

尚大くんは私の事好きになる！なぜなら、、私だから！って」

そう言われると黒ちゃんの言う通りなのかもしれない。

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