Innocent blue (ページ44)

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Innocent 44 ページ44

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ガラガラと病室の扉を開けると驚いた顔でこっちを見てる先輩と目が合う。

『なんで...』

「....先輩」

『....ん？』

「俺先輩が好き」

『....うん』

「大好きなんです。」

ベッドの横にある椅子に腰を下ろして先輩の目を見ると俺から目線を外す先輩。

「全部聞いた湧と平塚から」

『じゃあもう関わんないで、辛いの....』

「やだよそんなの。先輩ずるいよ俺の事好きになって俺が振り向いた瞬間捨てるって」

『死ぬんだよ....尚大くんに辛い思いさせたくない。尚大くんが辛いと私も辛い』

目から涙がこぼれて目が真っ赤になるぐらい擦って、

こんなにも弱くなってる先輩を見たのははじめてだった。

そんな先輩見てたら自然と体が動いて泣いてる先輩を自分の腕の中に収めると俺までなんか泣けてくる。

「俺ね、先輩が思ってるよりも先輩のこと好きだから」

『私も尚大くんの事大好き。大好きだよ....』

「ねぇ、先輩付き合お？先輩の最後の彼氏になりたい。先輩が卒業しても俺はずっと先輩追いかけるから、」

色んな思い出つくろ。そう言えばさらに先輩は涙を流して

俺の胸にしがみついた。

「ねぇ、先輩返事して」

『.....お願いします』

ぐしゃぐしゃな笑顔を俺の方に向けてくれる先輩は可愛くて

この人のそばに居たい。

そう思う。

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