Innocent blue (ページ42)

今日:13 hit、昨日:34 hit、合計:232,831 hit

Innocent 42 ページ42

.

黒「振られてそのまま、はいそうですかって帰ったの？」

「あんな話されたら言えないでしょ」

黒「男だろ！そこはもっと踏み込まないと」

「俺って先輩の手のひらで転がされてるよね笑」

黒「まぁでもそれぐらいが丁度いいんだよ」

昨日、先生が保健室に戻ってきて

先輩は親御さんが迎えに来るって言われてそのまま教室に戻った。

大丈夫ですか？って送ったメールには大丈夫だよ。ありがとね。

そのふた言とうさぎのスタンプが返ってきた。

湧「腹減ったー」

平「湧そればっか」

湧「一限から体育だったろ腹空くわ」

食堂の入口から湧と平塚の声が聞こえて目線をあげれば、そこに先輩はいない。

黒ちゃんも先輩が居ないことに気づいたらしく湧達に問いかけた。

湧「あいつ今日は休みだよ」

黒「昨日倒れたからそうだよね」

湧「まぁ、そんな感じ」

平「てか昨日の織山かっこよかったよ」

湧「何人かきゃーって騒いでたしな笑」

「先輩もお姫様抱っこしてくれたの？記憶残しておけばよかったーって」

湧「よくもまぁそんな呑気に」

黒「おり、昨日先輩に告ったんだよ」

平「告ったの？へぇーそうだったんだ」

黒「A先輩って何考えてるの？」

「いいって黒ちゃん」

黒「あんなにおりのこと好きだったのに告られたら振るとかある？」

湧「...まぁあいつそう言うやつだから」

黒「嘘、湧と平塚なんか知ってるんでしょ。」

先輩の発言とかちょくちょく引っかかってたし

最近休んでるのだって昨日倒れたのだって

先輩なんかあるの？

そんな黒ちゃんの言葉に何も言わず固まってる湧と平塚。

平「Aのこと知りたい？」

しんみりとした雰囲気の中1番に声を上げたのは平塚だった。

湧「おい平塚」

平「俺は織山はしるべきだと思うよ」

湧「うん...」

黒「何どういうこと？」

平「Aさ、死ぬんだよね」

平塚の言葉をすぐに理解することは出来なかった。

いや、理解したくなかったの方が正しいかも。

.