Innocent blue (ページ41)

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Innocent 41 ページ41

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『私ね、尚大くんのこと大好きだよ。世界で一番好き。』

「はい...」

『でも、尚大くんとは付き合えない。』

「....」

『ごめん』

頭の中が真っ白になった。

やっと両思いになったのに俺ら付き合えないの？

『尚大くんさ...』

沈黙の空気が流れた時先に口を開いたのは先輩だった。

『なんでシンデレラって舞踏会に行ったと思う？』

「はい...？」

『シンデレラ。知らない？』

「いや知ってますけど」

結構有名な話ですよって言えばそうだよねって笑う先輩。

「え、急に何の話？」

『シンデレラがなんで舞踏会に行ったのか』

「踊りたいから？」

『ドレスもないしお洒落にも出来ないのに？』

「....それはそうか」

『私ね、シンデレラは王子様を惚れさせる自信があったんだと思う。
王子様は私のことを好きになる、だって私可愛いからってそんな自信があったんだよ』

「なるほど」

『ガラスの靴を置いていったのだって、絶対王子様が私のことを探しに来るって確信があったから』

「言われてみればそうかも」

『私はね、尚大くんは絶対私の事好きになる！って思ってた。』

「......」

『私の予想では3ヶ月以内に振り向いてくれるかなって思ったのに全然振り向いてくんないんだもんびっくり笑』

「どこから出てくるんですかその自信」

『どこからだろ。わかんない』

保健室の窓から外を眺めながらこんな話をする先輩の横顔は少し悲しそうでそれ以上は何も言えなかった。

『シンデレラって12時で魔法がとけるでしょ？私の魔法も全部とけたの。....綺麗なままでいれないんだよ』

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