Innocent blue (ページ37)

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Innocent 37 ページ37

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『じゃあね！ばいばい！』

「お姉ちゃん達また遊ぼうね！」

『遊ぼうね！』

あれなら少し遊んでると女の子のお母さんがお迎えに来た。

遊んでくれてありがとうねって笑うお母さんに久しぶりに砂遊びできて私も楽しかったんで全然です！って言う先輩。

そんな先輩の言葉にお母さんはにこっと笑って女の子と手を繋いで帰っていった。

「先輩めっちゃ服汚れてますよ笑」

『お城作るのに必死だったの』

「めっちゃ大きかったですもんね笑」

『お城って女の子の夢が詰まってるからね』

「たしかに」

スカートについた砂をはらった先輩は俺が座ってるベンチに腰をおろす。

少し沈黙が続いた。

「先輩....」

『ん？』

「織山のこと好きですか」

気になったことをひとつ聞いてみた。

『....うん....好きだよ。大好き』

「やっぱそうですよね」

返ってくる答えなんて予想通りで、その答えをいくら分かっててもいざそう言われると結構心にグサッとくる。

『大好きだからって何もかもが上手くいくって可能性なんてないけどね。』

『でもさ、思ったことって言える時に言っとかないと後悔するよ』

静かにそう呟いた先輩は寂しい目をしてた。

「....俺先輩の事好きです」

『.....』

「初めて先輩に会った時一目惚れしました。」

俺先輩の事好きです。

言うはずもなかった言葉がスラスラと出てきた。

いつの間にか僕と付き合ってくださいまで言った俺の言葉に先輩は少し驚きながらも

ありがとうって微笑んだ。

『でも、私檜山くんとは付き合えない』

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