Innocent blue (ページ36)

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Innocent 36 ページ36

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side / hiyama

『檜山くん本当に面白いね笑』

「先輩の方が面白いですって笑」

『お世辞が上手いなぁ檜山くんは』

委員会が終わって俺の隣を歩く先輩の手は伸ばしたらすぐ届く距離にあって

その手に触れたいって感情が心の真ん中にどんといる。

『ねぇ檜山くん！公園寄ってこうよ！』

先輩の目線の先には小さい子供が何人かいる公園。

目をキラキラさせながらそう言うから、いいですよって笑って先輩の後について行く。

『可愛いなぁ小さい子って』

「可愛いですよね。」

『こんな無邪気に砂遊びするの幼稚園以来やってないよ』

「俺鬼ごっこめっちゃしてました笑」

『楽しいよね笑』

ベンチに座って小さい子達を見て話してるとひとりの女の子が歩いてきて先輩に話しかけた。

「お姉ちゃんもやる？」

スコップを片手に持ってその女の子が先輩に差し出すと先輩は

ノリノリで砂場に走ってた。

『檜山くんもはやく！』

「はい笑」

先輩にスコップを渡されて隣にしゃがむと小さい子供みたいに目をきらきらさせてる先輩。

やっぱ先輩のこと好きだなって、こういう所が好きなんだって思う。

「お姉ちゃんここほって！」

『ここ？』

「そこ！」

『はぁーい、できた！』

本当に何歳ですか？って疑いたくなるぐらい無邪気な顔で笑う先輩。

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