Innocent blue (ページ15)

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Innocent 15 ページ15

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「クリスマス前の1週間5人に告白されたんでしょ？」

『私のこと知ってくれてるんだ』

「黒ちゃんが言ってました」

『そっか、でも5人じゃなくて4人だけどね』

「ふーん...」

『じゃあ最後の一人に尚大くんなってよ』

そう言えば遠慮しときますって笑った尚大くん。

やっぱ好きだなこの感じ。

それより、ここ1週間4回も呼び出しをくらった。

くらったって言い方は良くないか。

告白をされた。

毎回好きです！付き合ってください！なんて言われて

「僕じゃだめですか？」

『私さ、私の事好きって言ってくれる人のこと好きになれないの』

「最近織山と仲良いですもんね」

『そうだよ』

この人はまだマシな方だった。

ごめんなさいと言えば時間とってすいませんでした。

って言ってくれたから。

1番めんどい人は1週間ほぼ毎日追いかけ回された。

「全部振ったんですね」

『私は尚大くん一筋だからね』

「はいはいそうですね」

『だからクリスマスデートしてくれて嬉しいよ』

「約束なんで」

『約束でも来ないって選択肢はありだと思う。自分が嫌ならね。』

「それはたしかに」

『だから嬉しいの！』

「先輩はしゃぎすぎ転ぶよ」

『転んだらおんぶして連れて帰って？笑』

「絶対嫌です」

『私重くないと思いますけど』

嫌そうな顔をして私前を歩いてた尚大くんは

少し経つと何かを思いついたのか服のポッケから何かを取り出すと私の方に手を差し出してきた。

『....いいの？』

「先輩へのクリスマスプレゼントです」

尚大くんの手の上にあったのはお洒落なラッピングをされてる香水だった。

『ありがと！私もあるんだよね...』

カバンの中に忍ばせといたマフラーを渡すと

先輩もセンスいいねって喜んでくれた。

『巻いてあげよっか？』

「じゃあ...」

『...やっぱ似合うね』

尚大くんの首に巻いたマフラーは少し暗めの青色で

彼にピッタリの色だった。

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