慰めの言葉３ ページ3
「失礼致します。」
「…入り給え。」
私が扉を開くと、其処には風格ある首領が手を組みデスクに肘をついて……いなかった。
髪はぼさぼさ、着替えもしないまま床に寝そべっていた。
こんな光景を幹部やその部下達が見たら泡を吹いて倒れるだろう。
いつもの威厳ある首領はこうして私が支度を催促しなければ完成しないのだ。
「よく入り給えなどとそのようなお姿で仰いましたね。
私でなかったらどうするおつもりですか。」
「Aの声だというのは直ぐにわかる。」
「…そうですか。さぁ支度をしましょう。
エリス嬢が雇い人と買い物へ行ってしまわれます。
恰好の良いお姿でお見送りを致しましょう。」
「…其の事なんだけどね、私こっそりついて行こうかと思ってるんだけど。」
「いけません。エリス嬢がお出かけになる予定の10時直後に、中原様が先日の任務報告にいらっしゃいます。」
「………私もエリスちゃんと楽しくショッピングしたいのに…。
エリスちゃんに私以外の男が選んだドレスなんて着てほしくない…。」
「さぁさぁ、泣き言を云っておられる暇があるならお着換え下さい。
今日はいつもよりクールに仕上げましょう。そしてエリス嬢の雇い人に圧をかけておけば問題無いでしょう。」
「うん。よし、頼むよA。」
先程とは打って変わって引き締まる首領のお顔。
…そうしていつも威厳のある方でいれば、エリス嬢もきっと見直して下さると思うのですが。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
巫子(プロフ) - とても面白いお話ですね！『やめないか。』が『やらないか。』に見えました！←どうでもいい (2018年1月3日 20時) (レス) id: 343e14107c (このIDを非表示/違反報告)
アメヲト - おおおっ！戻って下さり本当にうれしいです♪ (2017年2月14日 21時) (レス) id: dfeb66c68a (このIDを非表示/違反報告)
唯 - お久しぶりです！！ (2017年2月14日 17時) (レス) id: 80ca6023d8 (このIDを非表示/違反報告)
カヤ猫 - 面白かったです！今後森さんとどうなるかが気になります。更新頑張ってください。 (2017年2月12日 19時) (レス) id: 30c508f23e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚澤 | 作成日時：2017年1月12日 23時
