30* ページ30
走り去る間際に
ニッ、と笑ったソンミンを見て
今までのやり取りが
すべて演技だったと、分かった
それは、キュヒョンも同じみたいで
はぁーっ、と大きく溜め息を吐くと
その場にしゃがみこんでしまった
「・・キュヒョン…？」
「やられた」
「・・え？」
「ヒョンの演技に騙された」
スッと立ち上がると
向かい合って、緩く腰に腕が回される
さっきとは違う密着の仕方に
心臓が、爆発しそうになる
「…本気で、焦った…Aが取られると思って」
「…そんな、」
「俺、Aはソンミニヒョンがいいんだと思ってた、この前会った時からずっと」
・・だから、
メッセージもくれなくなったの…？
「それなら、応援しようって…そう思ってたのに…ヒョンから電話が来て…勝手に体が動いてた」
「・・キュヒョン…」
「A、こっち、向いて？」
恥ずかしくて俯いていた私の顎に
そっと手が添えられて
上を向かせられると、
真剣な目をしたキュヒョン
・・ドキン、と
一段と大きく、胸が高鳴る
「Aは、俺でいいの？…」
・・俺で、いいか、なんて
キュヒョンが、いいに決まってる
「ごめん、ズルい言い方した、俺はAがいい、Aが好きです」
真っ直ぐ見つめられて
その瞳に吸い込まれてしまいそう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 606人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ともつっちー(プロフ) - めか☆さん» ありがとうございます!!!!頑張ります＼(^o^)／ (2014年8月14日 9時) (
レス) id: 2522425f42 (このIDを非表示/違反報告)
めか☆ - *ぎゅ*にときめきました！笑っ甘えん坊なぎゅも可愛いですね♪続きが気になります。更新楽しみです☆頑張って下さい(*^^*)☆ (2014年8月11日 22時) (レス) id: 351420b6c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ともつっちー
| 作成日時：2014年8月10日 23時
