Beloved girl (ページ40)

今日:37 hit、昨日:3 hit、合計:222,398 hit

episode39　翔平Side ページ40

翔平Side

病室から、さっきと豹変して
いつもと変わらぬ表情で出てきた樹。

樹「あっ。しょうへい。
　帰ってなかったんだ？」

翔平「おう。美彩が話しても
　機嫌がなおってなかったとき用にな。
　でも………大丈夫そうだな？」

樹「あぁ。」

やっぱり樹には
美彩の言葉が一番効くな。

翔平「美彩は？」

樹「もう寝たよ。」

翔平「そっか。
　じゃあ晴海さんのことさがすか！」

樹「おう！」

そして病院から出ようと出口に向かおうとした

すると………

樹「しょうへい！」
　

樹がいきなり俺を呼んだ。

翔平「？？？」

樹「ありがとな。俺と美彩のこと
　ちゃんと考えてくれて。」

いきなりありがとうなんて言われて
少しビビったけど樹も樹なりに俺と美彩のことを考えてくれていることがわかった。

不器用すぎて俺と美彩にしか
わからないと思うけどね？

翔平「いきなりなんだよw………今回もさ、
　俺達なりに守れたんじゃない？」

樹「えっ？」

翔平「もちろんもっと他にできること
　あったかもしれない。でもさ………
　俺達なりに美彩の心を支えるのは
　少しだけでもできたんじゃない？」

樹「………。」

翔平「樹と俺の『守る』には遠く及ばない
　けどさ、少しはできてるんじゃない？」

樹「そう、だといいな？(泣)」

翔平「wwきっと
　美彩も樹に感謝してるよ。」

樹「しょうへい。………ほんとありがとな。」

翔平「いいえ。俺も、ありがとな。」

樹「あぁ。」

翔平「ほーら。そろそろ行くぞ？」

樹「おう！」

美彩だけじゃなくて、俺は
樹の支えにもなりたいなぁ。

そんながらでもないことを考えていたのは内緒

　