Beloved girl

episode13　翔平Side ページ14

翔平Side




見ちゃいけないようなものを

見てしまった気がした。









俺は着替えが終わったので

隣の部屋にいる

美彩にインスタライブをやらない？

って言いに行ったんだ。





でも何回ドアをノックしても

美彩は出て来なかった。



だから…


翔平「美彩？入るよ？」


そう言って俺は部屋に入ったんだ。





すると俺の視界に入ったのは…


翔平「…美彩？」


美彩「！？しょへ…」




半袖姿の美彩。

そしてその両腕は…。




翔平「ゴメン！………」



気づけば謝っていた。

だって美彩隠そうとしてたから。




頭を上げれば美彩は部屋を飛び出し

俺は放心状態。




少し経つと樹が来た。




きっとさっきの大声で

謝ったのがきこえたのだろう。




色々質問攻めされたけど、

俺は決して口を開かない。




だって、俺の口から言えるわけがない。



樹「もういい…。」



樹はそう言って出ていった。





少しホッとしたけど

美彩のことが心配でたまらない。





せっかくまた会えたのに

また失ってしまいそうで怖い。






もう、俺わかんないよ…。






なんで隠そうとしたの？

なんでそんな怪我をしてるの？









どうして…





お前はそんなに樹のことが好きなの？







俺はこんなにも

美彩のことが好きだというのに。





こんな時でさえ

考えるのは美彩が好きな人のこと。




美彩は俺が見る限り樹のことが好き。




でも、俺は誰よりも美彩が好き。





だからこそ心配でたまらないんだよ…




怪我のことも、隠した理由も

ちゃんと教えてほしい。

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