弱いのに強いRMPG少女

暗闇 ページ33

樹Side








今日、俺は雑誌の撮影をしている。





撮影は2時間くらいで終わったかな？



午後の仕事の予定はなくて

そろそろ帰宅しようと思っていた頃。



外がピカっとひかった。

数秒してゴロゴロガッシャーンと

大きく鳴り響く雷の音。




俺はためらうことなく

思いっきり寮に向かって走り出した。




なぜかって？

それは…



〜寮にて〜

美彩「か、かみなり…」

ゴロゴロガッシャーン!

美彩「っ！？だ、れか帰ってき、て」




絶対こうなってるから。







俺は傘もささずとにかく走る。






撮影スタジオを出て
何分経っただろう？




俺は、寮に到着した。




リビングに入ると

あいにく停電していて真っ暗だった。





その暗闇の中にいたのは…









樹「美彩！！！」


うずくまって耳を塞ぎ目をつぶっている
美彩だった。


樹「美彩？」


美彩「ﾋﾞｸｯ」


樹「落ちついて？俺だよ？樹だよ？」


美彩「いっち
　 『ゴロゴロガッシャーン』っ！？」


樹「大丈夫。だいじょうぶだから。俺がいる」


美彩「うっん………zzz」


安心したのか
いつの間にか眠ってしまった美彩


樹「だいじょうぶ…」


そうもう一度声をかけると………









美彩「いっちゃん…ありがと…」



と、まだ起きていたらしい
美彩がそう言った。



今日は心がほっこりした一日だった。









どのくらい経っただろう？

ズラズラと帰ってきたメンバーは


「美彩！大丈夫？」


「怖くなかった？」


「良かった〜」



と、チョー心配していたとさ。

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