弱いのに強いRMPG少女

（あなた）が！？ ページ18

壱馬Side


今は七時を少し過ぎたくらいやな。



みんなはゲームしたり、おしゃべりしたり
してるから寮のリビングはかなり騒がしい。



そんなとき、リビングの固定電話が
なった。


その電話に出たのはLIKIYAさん。



俺は耳をすませて聞いていた。


L「はいっ。そうです。
はい、えっ！？美彩が！？
わかりましたすぐ向かいます。」

そう言ってLIKIYAさんは電話をきった。


LIKIYAは浮かない顔をしている。
それでいて少し焦っているように見える。


美彩に何かがあったことは確かだが…


俺は、LIKIYAさんが口を開くのを待った。


そして、

L「美彩が、路上で倒れていたらしい。」

そう言った。

一瞬意味がわからなかった。
でも、言葉の意味を理解した俺は…

壱「それで、それで美彩は！
美彩は今どうしてるんですか？」

そう、LIKIYAさんに
掴みかかりながら聞いていた。


L「今、美彩は○○××病院にいるらしい
容態は詳しく教えてもらえなかった…」


壱「じゃあすぐに行きましょう！」


L「あぁ」



こうして病院に行くことになったのだが…


L「流石に全員で行ったら迷惑だろうし…」

壱「たしかに…」

全員では迷惑になるという問題が浮上した。



だが、誰も譲ろうとはしない。

みんな、美彩が心配なんだ。


美彩、お前はメンバーにこんなにも
愛されているんだよ。


だから、


どうか


どうか


無事でいてくれよ…



みんなには言い聞かせて、

とりあえずは

俺と、LIKIYAさんと陣さんとやましょーさん

でいくことになった。




美彩、待ってろ。すぐ行くから。



〜病院にて〜

俺たちは病院で手続きをして
美彩のいる病室へと向かった。


美彩は、まだ目覚めていなくて
静かに、美しく眠っていた。


先生によると、過呼吸で倒れていたらしい。


でも、
「腕に傷があるのが気になった」
と言っていた。


何があったのか。


俺が今知りたいのはそれだけ。





美彩…早く起きろよ。


何があったのか教えてくれよ。


教えてくれたら全力で守る。









もう、傷つく美彩を見たくないから。

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