弱いのに強いRMPG少女

秘密 ページ12

樹Side

美彩ちゃんが発作をおこした。

もしかして…あのときHIROさんと美彩ちゃんが話していたのってこのこと？

俺、何かあるとは思ってたけど、
ちょっと戸惑ってる。




だって…






発作出るって踊ったら出るんでしょ？

俺たちは全力で支えても、毎回毎回苦しんでる
美彩ちゃんを見なきゃいけないんでしょ？


そんなの…


俺たちきっと耐えられない。





しかも、今日はHIROさんがいて呼吸のさせかたとかいろいろできてたけど俺たちできない…


俺は、こんなにも役立たずなんだと
思い知らされた。


美彩「はぁはぁふーッッふーふーふー」

美彩「ふー」

美彩ちゃん落ち着いたみたい。
ひとあんしんかな。


みんなは、美彩ちゃんが落ち着いたということでトレーニングルームに向かった。
でも、美彩ちゃんを一人にすることはできないから、俺が残ることになった。


樹「美彩ちゃん大丈夫？」

美彩「樹さん。ゴメンなさいお見苦しいところを見せてしまって…」

この子は自分でなんでも溜め込んでしまう子なんだなって気づいた。

樹「全然だよ。むしろなんにもできなくてゴメンね。」

美彩「いえいえ。樹さんたちが普通に接してくれるだけで嬉しいので。」

樹「そっか。ってかさ樹さん呼びやめない？」

美彩「えっ？でも樹さんは年上で…」

樹「メンバーになったら年上とか関係ない」

美彩「でも、樹さんも年上のメンバーには敬語じゃないですか」

樹「づづっそれとこれは別なの」

美彩「えー」

樹「とにかく、さん付けで呼ぶこと敬語禁止」

美彩「わかりまし…わかった」

樹「じゃあ俺、美彩って呼ぶから美彩は適当に呼んで」

美彩「じゃあ…(もういっそのことメンバーのみんなが呼んでる呼び方で)



いっちゃん…」


樹「っ！？いっちゃん 呼び にしたんだ」

美彩「なんか樹さ…いっちゃんにはなんでも話せる気がする」

樹「なんでも？」

美彩「でも、今はいいや。(正式メンバーになったわけでもないから)」

樹「そっか。でもなんか言いたいことあったら言って。相談とかならいくらでものるから。」

美彩「わかった。ありがとっいっちゃん。」


美彩が完璧に
心開いてくれるまで




しっかり支えていかなきゃ。

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