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カーテンの隙間からの日差しで目が覚める、なんてことはなくスマホのアラームで目が覚める
実際はだいたいこうだ

寝ぼけながら体を起こすと、こちらを驚き警戒している少年・数馬君がいた
あぁ、夜中の出来事は夢ではなかったんだな
なんて思いながら何故彼が警戒しているのか目線の先を見ると
先ほど私が起きるために鳴らしたスマホのアラームが原因らしい
『五月蠅かったね、ごめん』と謝る
そうだ、彼は戦国時代から来た子
スマホもアラームもなかったんだから驚いて当たり前か

数馬】「い、いえ、こちらこそ警戒してすみません
せっかく寝床も用意してくれたのに」
一度寝たからか、彼は夜中よりも幾分か落ち着き冷静になっていた

『そんなの気にしないで、おはよう数馬君』

数馬】「えっと、おはようございます」
数馬君も目をぱちくりした後答えてくれる
うん、なんだかくすぐったいな



さて
彼には私の服を着てもらている。彼が着ていた寝巻は現在洗濯中
少々服が大きいようなので袖と裾は折ってるけど
朝から身支度を済ませ、ついでに数馬君にこの家のことを説明する
彼がいつまで此処にいるか定かではないため
急に朝から色々説明するのは申し訳ないが、頑張って覚えようとしてくれるところを見るに
真面目な性格の子なんだろうなと思った
流石に何もメモせず覚えろとは言えないので、未使用のペンとノートを渡す
「未来の物ってすごく便利なんですね」と目をキラキラさせていた


朝はやっぱり眠たい、本当はもっと寝ていたいのを我慢して
とりあえず冷蔵庫にあるもので朝食を作る
数馬君にも隣に立ってもらい使い方を教えながら作っていく
『嫌いな食べ物とかない?』「はい、大丈夫です」
なんて会話をしながらできたものを机に運んでもらう


『それじゃあ、食べようか』
二人でいただきますと言って手を合わせる
昔の子に現代の食事が口に合うかは分からなかったが
モクモクと食べてくれているので安心する


『そのまま食べながら聞いてほしいんだけどね』

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作者名:楓の姉 | 作成日時:2024年2月19日 14時

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