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『これから話すことは私の憶測なんだけどね
もしかしたら君は、未来に来ちゃったかもしれない』
そう告げると何を言っているのか分からないという顔をする数馬君
『ごめん、話が急すぎたね
といってもどう説明すればいいのかな…
そうだなぁ…ねぇ数馬君、今って何時代?』
数馬】「室町末期の戦国時代、のはずです」
『ううん、違うんだ
今は平成時代、戦国時代よりもずっと先の未来
よく見て?私の服(軍服)の形、見たこと無いんじゃないかな?
それに多分、この部屋にある機械とかほとんどの物が君には分からないはず』
戦国時代の彼からなんで【トイレ】という横文字の言葉が出てきたのかはさておき
数馬】「そんな…」
あきらか落ち込む数馬君に何と声をかければいいか迷う
そろそろ限界なんだ
『ごめんね、数馬君』
数馬】「ぃ、いえ、カナメさんが謝ることでは…」
『ううん、違うの』
頭の上に?を浮かべこちらを伺う彼に再度申し訳なく思いながら告げる
『本当にごめんね、もう睡魔が限界』
現在夜中の3時。最近あまり睡眠がとれてないせいで限界が近い
プラス頭を使ったせいで寝転べば一瞬で寝れそうなくらいに
また起きたらちゃんと話を聞くから、そう告げて来客用の布団を用意し
寝室の自分のベットの横に敷く
申し訳ないが、まだどういう子か把握できていないため一緒の空間にいてもらう
この子に危険性は感じないが念のため
準備中彼はポカーンと口を開け私のことを見ていた、ほんとごめん
落とし穴に落ちたと言っていた彼だが汚れていなかったため
君はここ(寝室)で待っていてと言い、私は素早くお風呂を済ます
部屋着に着替え寝室に戻ると、彼は布団の上で正座をして待っていた
『お待たせ、先に寝ててもよかったんだよ?』
なんて言うと「そういうわけには」と首を振り手をバタバタさせている
可愛い
『本当にごめんね、それじゃあまた起きたら』
おやすみ、そう言いベットに寝転ぶ
数馬君も小さくだがおやすみなさいと返してくれた
起きたら元に戻っていることを願いながら
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作者名:楓の姉 | 作成日時:2024年2月19日 14時