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『落ち着いた?』
お互い立ってるのもということで、椅子に座るよう促す
自分もテーブルを挟んだ対面に座る

少年が話しにくそうなのでこちらから話題をふることにした

『君はなんでここに?』
そう聞くと先ほどとは違ってゆるゆると首を振り「分からない、です…」と答えた

分からない?何かの術式でとばされた?一般人の子が?
そんな前例あったかな、なんて考えてると少年のほうから
「ここはどこですか?」との質問

『どこと言われても、私の家としか』

「ここが家?」
それはどういう意味ですか…世間一般、普通の家のはずなんだけどな

じっと見すぎてしまったのか少年は焦って弁明する
「ぼ、僕が知っている家の形というか色々違うので驚いてしまって…すみません」

謝らせてしまった
色々違う?物は少ないが一般的な内装だとは思うんだけど
この子、すごく遠い田舎から来た子とかだったりするのだろうか

『じゃあ君はどこから来たのかな』

「えっと、忍術学園から」

『ん?忍術学園?』
初めて聞くところだな、ここら辺では絶対にないだろう
【忍術】とつく学校なんて珍しいから聞いたら覚えているはずだ
まぁ場所が分かっただけでも良しとしようとポジティブに考える

『学園ってことは君はそこの生徒さん?』

「はい」

『君がいなくなって心配してるかもしれないから
何でここにいるかは…まぁ分からないけど、連絡だけでも入れておこうか
その学園の電話番号って分かるかな?』
何はともあれこれで一応は解決したかな、なんて思いながら少年を見る

少年はキョトンとした顔をしていた


なぜだろう、嫌な予感がする
『…どうしたの?』
「その…



電話番号って何ですか」

・→←1人目の客人



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作者名:楓の姉 | 作成日時:2024年2月19日 14時

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