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どうかなと聞いてみる
ちょっとの好奇心、彦四郎君の勉強の妨げにならない程度に、ね
彦四郎】「分かりました…では、僕が先輩としてカナメさんにお教えします!」
そう言って笑ってくれる彼が弟みたいで可愛かった、弟いないけど
晩御飯までまだ時間がある
『じゃあ今からちょっとした勉強会でもする?』
もちろんゆっくりしててもいいよ、と付け足す
彦四郎】「そうですね…では少しだけ勉強させてもらいます」
『うん、了解』
リビングに戻り、お茶とお茶菓子を用意し今度は隣同士で椅子に座る
糖分大事
彦四郎】「では、僭越ながらお教えさせていただきますね」
勉強道具を広げてペンを握りしめこちらを見る彦四郎君
私が年上だからってそんな緊張しなくてもいいのに…
彼が根を詰めすぎないようにバレないようペース配分に気を付ける
『よろしくね?彦四郎先輩』
彦四郎】「は、はい!」
先輩と呼ばれなれてないからかソワソワしている
可愛い
『そろそろ休憩しよっか』
1時間ほど時間がたったので声を掛ける
彦四郎】「分かりました」
ふぅ、と一息ついてお茶を飲む彦四郎君
彼に教えてもらった忍者のあれこれ、結構面白かった
五車の術、特に怒車の術というものは目隠し教師がよく使っているかもしれない
人を怒らせるのが得意だからな…敵も味方も被害者が大勢いる
『彦四郎君はすごいねぇ、こんなにたくさん勉強して
分かりやすく私に教えてくれてありがとね』
彦四郎】「いえ、僕も理解が深まって勉強になりますので」
こちらこそありがとうございます、とお礼を言われる
彦四郎】「ところでカナメさんは、普段どんな事をされているんですか?」
あぁそっか、私の事まだちゃんと説明していなかった
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作者名:楓の姉 | 作成日時:2024年2月19日 14時