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2人目の客人 ページ19

数馬君が元の世界に帰って数日がたったとある午後
今日は久しぶりの休日、のんびりと読書をする
本日のお供はミステリー小説
リビングの椅子に座り珈琲を飲みながらペラペラと本を読んでいると
横からトサッと音がしていきなり人の気配を感じる

『ッ!?』
呪力も殺気もなかった
いきなりすぎて何も持っていない、冷汗が背中を伝う
どうにかしなければと素早く態勢を整え相手を見据える
そこには今の時代、コスプレ以外ではなかなか着ないであろう
水色の忍び装束を着た子供が横たわっていた
気を失っているのか目を閉じたまま動かない

『これって…もしかして、また?』
数馬君同様、この子も過去の忍術学園という場所から来たのだろうか
とりあえずこのままにしておくわけにはいかないので
私ので悪いがベットへ運ぶ、布団はあの後既にかたずけているため此処にない
いつ起きるか分からないため、私も寝室のベットの側面に背を預け読書を続ける
しかし現れ方が突然すぎる、さすがに焦るのでやめてほしい
それにしてもこの子の服、どこかで見たことあるような気がする



「ん、んん?ここは…?」
数分後、少年は薄く目を開ける

『あ、目が覚めた?』
そう声をかけると驚かせたみたいで飛び起きてしまった

「は、え?だ、誰ですかっ!?」
だいぶ混乱しているみたい、まぁ無理もない
布団を握りしめ顔半分を覆って、こちらを凄く警戒しているようだ
少年にとりあえず落ち着くよう声をかける

『少し落ち着いてほしいな
とりあえず初めまして、私は南雲カナメです。できればカナメで呼んでね
君は?』
そう問うけど少年は口を開いてくれない
それもそうか…んん、どうしよう困った
考えた末、一方的にはなるがこちらのことを話すことにした

『えっとまずここは私の家、君は私の家に突然現れたの
気を失っていたから申し訳ないけど此処に寝かせた、ごめんね?
ここまでで質問あるかな?』
そう聞くと小さい声でないです、と返ってきた

・→←〇



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作者名:楓の姉 | 作成日時:2024年2月19日 14時

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