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『お風呂、滑っちゃった?』
風邪をひくといけないので、椅子に座ってもらいドライヤーで髪を乾かす
あまり音がうるさくないのでお気に入り

数馬】「えと、まぁはい…」
少し歯切れの悪い彼の言葉に首をかしげる

『どうしたの?』

数馬】「その、もしかしたら見間違いかもしれないんですけど
手が透けて見えて…」
そう言って数馬君は左手を閉じたり開いたりしている
今見たところ特に透けた様子はない

数馬】「それで驚いちゃって、でも多分見間違いです」
驚かせてすみません、と眉を下げて笑う数馬君
それって…

『…もしかしたら、もしかしたらだよ?
それって帰れる前兆のようなものかもしれないね』
そう言うとこちらを振り返る彼

「本当ですか?」と聞く彼に、『まだ分からないけどね』と答える
あまり期待させるようなことは言ってはダメだろうけど
不思議とそうなのではと思ってしまった
数馬君を見ると彼は少し複雑そうな顔をしていた
やはり期待させてしまったのだろうか

『ごめん、期待させるようなことを言っちゃった』

数馬】「あぁいえ、違うんです
もし僕が元のところに帰ることになったら
カナメさんに何も返せてないから…
カナメさんには色々してもらっているのに」

『!君って本当に良い子だね
私が勝手にしていることだから気にしなくていいよ
嫌なら追い出してるだろうしね』
そう言っても彼は「でも…」と口籠ってしまう

『それじゃあまたご飯作ってほしいな
それから【いってらっしゃい】と【おかえり】って言ってほしい
数馬君が嫌じゃなければだけど』

数馬】「全然嫌じゃないですっ!
でもカナメさん、それだけでいいんですか?
他にも何かあればお手伝いしますよ?」
そう言われてもこれといって特にないのだ
それに誰かが家で待っているというだけで私は嬉しいから

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作者名:楓の姉 | 作成日時:2024年2月19日 14時

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