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『よし、入ろっか』
「え?」と固まる数馬君
何か誤解してそうなので言葉を付け足す
『一緒には入らないよ?さすがに
でも使い方の説明とか、何がどこにあるかも言わなきゃだし』
それに数馬君不運らしいから、滑って転んだりしないか心配なのでちゃんと説明しておきたい
数馬】「あ、あはは、そうですよね」
『うん、じゃあ着替えとか準備するからちょっと待ってて』
数馬】「分かりました…」
洗濯が終わった寝巻を準備する
足早に数馬君のところに戻り、風呂場へ案内する
『これをひねればお湯が出る、止めたければ逆にひねってね』
後これが〜など説明すると、メモを取りながらちゃんと理解してくれたみたい
『替えの服はここに置いておくよ、脱いだ服はそのカゴに入れておいてね
それじゃあ何かあったら呼んでね』
気を付けてね?と風呂場を後にする
結果から言うと彼の不運は起こってしまったのだが
風呂場からガラガシャーンッ!と大きめの音が聞こえ、慌てて風呂場に駆け付ける
流石に覗く訳にはいかないので扉越しに『大丈夫!?』と声をかけると
中から焦ったように、「だ、大丈夫ですっ!」と返ってきた
本当に大丈夫なのか心配だ…
数分後、風呂場から帰ってきた彼は腰をさすっていた
滑ってぶつけたんだろうな、と苦笑いしていると
数馬君も私の方を見て苦笑い
あいにく湿布は置いてなかったので患部を軽く冷やしてもらうことにした
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作者名:楓の姉 | 作成日時:2024年2月19日 14時