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そしてシグナルソングテスト当日
マスターさん達による厳しい評価が続いていた。
でもアイドルとしてデビューして生き残るためにはまだまだ序の口。
次々と練習の成果を披露していくが、中々レベルが上がる子達はいない。
それよりもレベルダウンの子がKもGも多く、順番待ちの子たちをさらに緊張させていた。
私はそんな様子を遠くから見つめている。
カメラはずっと回っているから迂闊に動けないし、声もかけれない。
朝ユジンに声かけてあげればよかったな、なんて思っているとついにユジンの番が来た。
部屋を出る前、みんなに手を振りなから私を探すようにこっちを見てくれた。
A 「頑張って。」
と、口パクでユジンに伝えると嬉しそうに笑ってくれた。
一生懸命練習したから大丈夫、ユジンならできる。
そう心の中で唱えながら別室での様子をモニタリングしていた。
ユジンの入った部屋にはペクグヨンマスターがいて、ユジンが緊張しているのが画面越しでも伝わってきた。
緊張のせいか、あるいは体調が良くなかったからか歌が少し不安定になってしまって結果はスリースター。
A 「ユジン..........。」
居てもたっても居られなくなり私は廊下へと飛び出した。
A 「ユジン!!お疲れ様。」
ユジン 「ヌナ.....うまくできなかった......」
涙をポロポロと落としながら悲しそうに呟くユジン。
A 「しょうがない。こういう時もある、でもそれをずっと引きずっちゃダメだよ。これを受け止めて前に進まないと、成長できないしデビューも遠のいちゃうよ。ユジンならできるって私信じてるから、ね?」
ユジン 「.....うん、頑張る。ヌナありがとう。絶対デビューするから、待ってて。」
A 「わかってるよ。」
そう言いながらユジンの頭を撫でると、子供じゃないのに、とほっぺを膨らませて拗ねていた。
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ぶり照り(プロフ) - さぎりさん» 嬉しいです‼︎亀更新すぎて申し訳ないです( ; ; ) (4月28日 22時) (レス) id: 615b5885ef (このIDを非表示/違反報告)
さぎり(プロフ) - 大好きなお話です❤︎続き待ってます! (12月24日 11時) (レス) @page40 id: 1e7facddf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶり照り | 作成日時:2023年5月7日 8時