誰よりも輝いて (ページ28)

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A 「ごめん、ユジン。私忘れちゃってたみたい、。」

ユジン「ヌナ...？」

A 「昨日やっと思い出したんだ、日本にいる時事故に遭ってそれで私ユジンとの記憶なくしてたみたい、本当にごめんね。バス停で会った時びっくりしたよね、悲しかったよね。」

そう言って強くユジンを抱きしめる。

ユジン「僕のこと思い出してくれたんだ...。Aヌナに会えなくて、やっと会えたと思ったら僕の事わからなくなっててすごく寂しかったよ...。」

A 「そうだよね、本当にごめんね。」

ユジン「でもこうやって思い出してくれたからもう大丈夫。本当によかった。頭はもう痛くないの？」

A 「私はもう大丈夫だよ、もう絶対ユジンのこと忘れないから！可愛い大切な弟だもん。」

ユジン「ヌナ...。僕、ヌナの事ただのお姉ちゃんだと思ってないから。」

A 「え...？」

ユジン「ずっと決めてたんだ。ヌナにまた会えたら言おうって。でもちゃんと告白するのはデビューが決まってからにする。中途半端は嫌だから。だから待ってて欲しい。」

A 「うん...。」

ユジン「誰よりも輝くアイドルになって、ヌナに相応しい男になるから、ちゃんと僕のこと見ていて。そして弟じゃなくて、1人の男としてこれからは見て欲しい。頑張るから。」

いつもの可愛いユジンと違って今まで見た事ないくらい真剣な顔をしてまっすぐ私に思いを伝えてくる。

私ももうユジンに惹かれ始めていた。
でも、今は大事な時だから邪魔しちゃいけないと思ってこのままずっと密かに思い続ければ良いと思って、大事な弟だなんて言ったのに。

それなのに、告白宣言なんてされてしまったら、もう私の気持ちは抑えられないし、さらに大きくなるばかり。

でも、まだ私の気持ちは伝えられない。
せっかくのユジンの決心を無駄にすることはできない。

今はまだヌナとして、番組スタッフとしてユジンのデビューを見守り応援しなくちゃ、まだ今じゃない。