6話 ページ6
そのユウ君？ちゃん？とやらは不安げな顔をしていた
当たり前だ。こっちは闇の鏡さんに呼ばれたっていうのにその闇の鏡さんが分かんないって言うんだから
「魔法が使えない人間を黒き馬車が迎えに行くなんてありえない！生徒選定の手違いなどこの100年ただの1度もなかったはず」
おいちょっと待て、その手違いとやらはここにもいるんだが
「もごもご…ぷはっ！だったらその席、オレ様に譲るんだゾ！」
「あっ待ちなさい！この狸！」
そういえばあの猫？狸？はどこから来たんだ？
『あの黒い狸？ってどこから来たの？』
たまたまそばにユウさんがいたので聞いてみた
「それが私にもよく分からなくて…気がついたらそばにいて…名前はグリムっていうらしいんだけど」
ふむ、グリムというのか
「そこのニンゲンと違ってオレ様は魔法がつかえるんだゾ！だから代わりにオレ様を学校に入れろ！魔法ならとびっきりのを今見せてやるんだゾ！」
あっ何だか嫌な予感！まさに口から炎を吐きそうな感じがする！
『こらっ！ダメじゃないか！学校を燃やす気か！？』
なのでグリムが炎を出す前に口を手で塞いでやった
「ふな"っ！？もごごぉ〜！」
皆はポカンとしている…え？何で？
「…貴方、いつからそこにいたんです？」
…あ、やべ、しまった
今何が起こったかというと
まず僕は闇の鏡の近くにいて、そしてグリムは扉の入口付近にいたんだ
そこそこグリムと距離が離れているということだ
つまり僕はグリムが炎を吐き出そうとした瞬間までずっと闇の鏡の傍にいたのだ
なので皆には僕が瞬間移動したように見える
皆さんもご存知であろうメタルスライムの特徴、めっちゃ足が早い
その足の速さを活かしてグリムを捕まえたという訳だ
『あ〜、自分ちょっと足速いんですよ、そんなに驚くことじゃないです』
いやまあ人間から見たらちょっとどころではないのだが、皆無理やり納得したような表情だった、良かった
背後からアズール先輩と思われる声が「あの足の速さ…絶対欲しい…」と小声で聞こえた気がするが気にしない
「…！オフ・ウィズ・ユアヘッド！」
すると赤毛のアン…じゃなくて赤毛の男の子が魔法を唱えた
何ということでしょう、グリムにシャレオツなハートの首輪がついたではありませんか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 277人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カド松(プロフ) - 4話でチルノを思い出した（そんなことよりおうどん食べたい） (2021年1月23日 7時) (
レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
アギロホイッスル - スペクタクルショーで散々メタスラ達を呼び出した旅芸人は私です。すみませんでした。 (2020年10月12日 13時) (レス) id: 0eb0a2954a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - お星様が赤くなりました！ありがとうございます！ (2020年8月14日 12時) (レス) id: 3d08c21fbf (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 遅くなりましたが、過去最高6位ありがとうございます！ (2020年8月9日 20時) (レス) id: 3d08c21fbf (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 名無しくんさん» すみません、moleって色んな意味があるらしいですね…この小説では「ほくろ」という意味で使っています (2020年8月8日 23時) (レス) id: 3d08c21fbf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆゆゆ | 作成日時：2020年7月24日 12時
