34話 ページ34
これじゃあ追い出されてしまうのは時間の問題だな
「他の奴らも魔法封じられるのか怖くて言い出せないけどこんなのおかしいと思ってるんだろ！？」
「へえ、そうなのかい？」
「と、とんでもありません、寮長！全ては寮長のご決断次第です！」
だよなあ、知ってた。だって逆らったら魔法使えなくなっちゃうもんね
「ちっ…日和やがって…ダッセー」
「僕が寮長になって1年。ハーツラビュル寮からは1人の留年者・退学者も出していない」
…いや、普通に学校通ってたら留年も退学もしないんじゃないか？
「これは全寮内でハーツラビュルだけだ。この寮の中で僕が1番成績が優秀で、1番強い」
そんな事なかった。意外とシビアなんだなこの学校
「だから、僕が1番正しい！口答えせず、僕に従っていれば間違いないんだ！」
いやそれはちょっと違うだろ
「僕だってやりたくて首をはねてるわけじゃない。お前達がルールを破るからいけないんじゃないか。僕に従えないのならまとめて首をはねてやる！」
やっぱりそうなるか！危ねぇ皆に弱体無効の魔法かけといてよかった
「みんな、ほら、『はい、寮長』って言って」
いや絶対言わんだろ
「…嫌です」
「…自分も嫌です！」
『僕ハーツラビュルだったとしても嫌ですね』
「こんなワガママ暴君、こっちから願い下げだ！」
うんうん、正直「はい、寮長」って言っても良かったんだけどさすがにここは空気読みますよ
「今、なんて言った？」
「お前はおこりんぼでワガママで食べ物を粗末にする暴君って言ったんだゾ！」
どうしてそんなに煽るんだよ馬鹿！
「お、おい…そこまでは言ってな…」
「オフ・ウィズ・ユアヘッド！！！」
やっぱり打ってきた！だがしかし！その魔法は効かぬぞ！
「うわぁあぁあ！！…ってあれ？」
「あ、あれ…確かに魔法を打たれたハズなんだゾ！」
『ふっふっふ、僕が何も考え無しにここまで来たと思っているのかい？最悪の事態も考えて君たちに弱体無効の魔法を打っといたんだよ』
「え！？お前そんなことできんの！？すっげぇ！」
ふっふっふ、もっと褒めてくれてもいいのだぞ？
「そ、そんな…僕の魔法が防がれたっていうのか！？」
『皆！今のうちにタルト持って逃げるぞ！』
「お、おう！」
こうして僕達のマロンタルト作戦は大失敗に終わった
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カド松(プロフ) - 4話でチルノを思い出した（そんなことよりおうどん食べたい） (2021年1月23日 7時) (
レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
アギロホイッスル - スペクタクルショーで散々メタスラ達を呼び出した旅芸人は私です。すみませんでした。 (2020年10月12日 13時) (レス) id: 0eb0a2954a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - お星様が赤くなりました！ありがとうございます！ (2020年8月14日 12時) (レス) id: 3d08c21fbf (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 遅くなりましたが、過去最高6位ありがとうございます！ (2020年8月9日 20時) (レス) id: 3d08c21fbf (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 名無しくんさん» すみません、moleって色んな意味があるらしいですね…この小説では「ほくろ」という意味で使っています (2020年8月8日 23時) (レス) id: 3d08c21fbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆゆ | 作成日時：2020年7月24日 12時
