僕のヒーローアカデミア(♀) (ページ5)

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入学初日ページ5

A｢1-A、1-A…あった、ここか。天井たかー…。｣
Aは馬鹿みたいに大きい教室の扉を見つけて、上を見上げながら思わず声を漏らす。
A｢んー、来るのちょっと早いかと思ったけど、意外とそんなことなかったみたいだね。もう何人も来てるのか。｣
倍率300倍の狭き門を潜り抜けたほかの猛者たちはどんなものだろうと考えながら、Aは勢いよく教室の扉を開けた。
A｢えっ、野蛮くんじゃん！｣
爆豪｢あ？｣
とそこには、脚を机にかけてだいぶ態度の悪い、見覚えのある白茶髪の少年、爆豪勝己がいた。
爆豪｢あってめ、入試ん時のクソアマじゃねぇか！｣
爆豪はAの姿を捉えると、目を吊り上げこちらにずかずかと寄ってきた。
A｢人をそういう呼び方するのやめなよ、お里が知れるって言うだろう？君だけじゃなくて、親の程度も知れるからさ。｣
爆豪｢あﾞぁ！？るっせえよ、なんでてめぇがここにいんだァ…！？｣
A｢そりゃ受かったからだけど。ていうか僕は、君がここにいることの方が驚きだね。｣
対するAは、爆豪の勢いに動じず余裕そうな笑みを浮かべ、若干煽る。
その態度が、どうやら爆豪の癪に障ったらしい。
爆豪｢てめぇ、ヘラヘラして馬鹿にしやがって、ナメんな…！｣
爆豪は小さな爆破を起こしてAに威嚇するが、Aはそれをしれっと避け続ける。
A｢いやだって君、あの試験のシステム…｣
その続きを言おうとして、Aは周りを見渡す。
引き気味な表情でこちらを見ている者が大多数だが、自分のことに集中している者、なんか若干こっちを性的な目で見てるような気がする者など、割と様々である。
他の人たちの顔を見てAは何かに納得したのか、一息ついて続けた。
A｢…いやまぁ、いいか。終わったことだしね。｣
爆豪｢よかねぇよ変なところで切んじゃねぇ！｣
A｢まぁまぁ、いいじゃないか。無事受かったんだしさ。｣
A｢僕は雪宮A。これからよろしくね、野蛮くん。｣
爆豪｢よろしくすんじゃねぇよクソアマ…！｣
A｢はー、こりゃとんでもない問題児だなぁ。｣
Aは爆豪に睨まれながら横を素通りすると、1番後ろの自分の席に向かった。
A｢や、前の席のお嬢さん。｣
八百万｢…？私のことでしょうか。｣
A｢あぁ、そうさ。僕は雪宮。｣
八百万｢私は八百万百と申します。雪宮さん、3年間、よろしくお願いしますわ。｣
A｢ふふ、堅苦しいなぁ。よろしくね。｣