29話 幸せの定義�� ページ29
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「ふふ、ごめんねエマちゃん。ありがたくお借りします」
「うん！」
嬉しそうに顔を輝かせた彼女を可愛いなあとほっこり眺めていたが、そのゆるやかな時間は一瞬にして終わりの鐘を鳴らす。
「あ、Aちゃんどこで寝る？ウチの部屋？それともマイキー？」
「え…」
その選択肢を私に委ねるの…？？？
これは流石になんと答えるのが正解なのか分からず、再び佐野くんの方をそろりと見れば、特に気にする様子もなくもぐもぐと口を動かし続けているので、恐る恐る尋ねてみる。
「ち、ちなみに佐野くん的には…？」
「ん？俺んとこ」
「…わぁ」
「だから何なんだよその反応。当たり前だろ、オマエ俺の彼女なんだけど？」
ごくんと口の中いっぱいに頬張っていたものを飲み込み、佐野くんはジト目でこちらを見つめてくる。
そ、そうだよね。
彼女なら別にお部屋に泊まるのも普通のことで…ああ、もうやめよう。
佐野くんは特に何も考えてなさそうなのに、変にこちらが意識するのは馬鹿馬鹿しい。
「じゃあ…今回は佐野くんのお部屋で寝ようかな。ごめんねエマちゃん」
「んーん全然いいよ！また今度は女子会しよ？」
ニッと歯を見せて笑う顔はやっぱり兄妹だなと感じて、私は頷きながら彼女に微笑み返した。
エマちゃんと一緒にお食事の片付けをして、温かいお風呂もいただき、そしてあっという間に就寝の時はきてしまった。
「ほら、さみぃから早く」
「…ねえ佐野くん、わたしとても緊張しています」
「ぶはっ。なんの自己申告だよ」
既に布団の上で横になっていた彼は毛布を捲ってぽんぽんとベッドを叩くので、その直前で足を止めてじとっと睨んだ。
なに？何で佐野くんはこんなに普通なの？
「う〜…そっちは余裕そうで腹立たしいなぁ」
「“緊張”はしてねえってだけだろ」
「というと？」
佐野くんはベッドの端に腰かけた私のお腹に手を回して力を入れ、私はいとも容易くぽすっと後ろへ倒れ込む。
向かい合う形で横になった私の手を取った彼は、それを自分の心臓付近へと持っていって押し当てた。
「好きな女が隣で寝てて興奮しねえ男なんていると思う？」
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ルイ(プロフ) - チョコプリンさん» 前作に続いてこちらも楽しんで下さってありがとうございます😭✨そのお言葉がめちゃくちゃ嬉しいです！引き続き頑張っていきます〜💪 (2022年2月15日 17時) (
レス) @page24 id: cd547e9a61 (このIDを非表示/違反報告)
チョコプリン(プロフ) - 前作からのファンです！🙋♀️もうめっっっちゃすきです！今後も応援させて頂きます📣💕 (2022年2月15日 7時) (レス) @page25 id: e53e09d499 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - ゆたんぽさん» 嬉しいコメントありがとうございます！( ；∀；)頑張っていきますー！ (2022年1月25日 15時) (レス) @page10 id: cd547e9a61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - だめだ。好きな内容すぎて。仕事放棄して一気読みしてた。。。続き頑張ってください！応援してます！！ (2022年1月21日 14時) (レス) @page10 id: 7710f291f1 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - なさん» ありがとうございます！前作に続いて新作まで見ていただけてとても嬉しいです！楽しんでいただけるよう頑張ります(*´ω`*) (2022年1月18日 13時) (レス) id: cd547e9a61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年1月18日 2時
