【HQ】蝶は華と生きる。

Another story1 ページ6

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主な登場人物から成宮ちゃんへの現在の心情を、何話かに分けて綴ったAnother story.
おまけとして時々挟んでいきますので、お気軽に楽しんで頂けますと幸いです。


1.【月島→成宮】


別に、そこに恋愛感情はなかった


「やっほ〜ツッキー元気？」

「朝からうるさいんですケド」

「またまた〜成宮さんに会えて嬉しいって顔に書いていますぞ？お？」


そんな、うざったい言葉を朝から向けてくるこの少女に“好き”だなんて感情を持ってしまったら地球が明日滅亡すると言っても過言ではないと思う。

こいつは烏野にとって特別な存在であることは認める。それは多分、僕にとっても。
ただ、この感情に名前を付けることだけはしたくないと思った。


「ねぇツッキー無視しないでよ〜」

「…うるさいな、泣き顔ブサイクなくせに」

「え、ちょ…！合宿の時のことは秘密にしてって言ったじゃんもー…」


不貞腐れたような表情になる彼女の泣き顔を知っているのは僕だけ。
いや、菅原さんもか。

この感情に名前はない。絶対に付けない。


「…ばーか」

「ねぇツッキーこれは新種のいじめかな？成宮さん泣くよ？」

「ブサイクだからやめてくれる？」


誰も自分の領域に入れない頑固な君が、誰かを真っすぐに見るその日まで。

僕は絶対に、君なんかを好きにはならない

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