112話 ページ39
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「今日のごはんは〜♪何にしよう〜♪」
「何その変な歌？」
「え、お腹空いたので夜ごはんの歌です」
とことこ歩きながら謎めいた歌を歌い出す成宮に、苦笑しながら菅原は尋ねる。
さぞ当たり前かのようにドヤ顔で答えた彼女は再び続きを歌い始める。
「なんか今日は作るの面倒ね〜♪」
「いや頑張れよ」
「そうだ補給食があったわ〜♪」
「は、それだけ！？」
「栄養ゼリーも常備してあるぅ〜♪天才！」
「ちょ、ストップストップ！」
菅原は思わずツッコミを入れてしまい、彼女の歌を制止する。
明らかに食生活を疎かにしている様子の彼女を、少し怒った表情で小突いた。
「一人暮らしなのは理解してるつもりだけど、いつもそんな食生活なのか？」
「んえ？時々料理もしますけど、忙しい時はつい手短に済ませたくて〜」
「はぁ。見てらんねーべ」
「わぁスガさん般若みたいな顔になってますよ！…って急にスマホで何して…？」
「Aちょっと静かにな。…あ、もしもし母さん？今から帰るんだけど、今日メシ一緒に食べたい後輩1人連れて行っていい？」
「なっ」
「うんありがとう。え、ハンバーグ？よっしゃ！じゃあ楽しみにして帰るべ！」
成宮が間髪入れる隙間もなく、菅原は素早く母親との電話を済ませた。
事態に付いていけていない彼女は、普段谷地がよくするように口をパクパクと開いた。
「ちょっとどういうつもりです！？私行きませんから！」
「えーでももう言っちゃったし、用意しとくって張り切ってたんだけどなぁ？」
「し、知りませんよそんなこと。勝手に決めたスガさんが悪いです」
「そっかぁ。母さん悲しむだろうけど仕方ないか〜」
「ぐっ…」
「母さんのハンバーグ、マジで美味いんだけどなぁー？」
「…ッあーーもう分かりましたよ！お邪魔させて頂きます！」
「よしっ！」
「スガさんが成宮落としのテクニシャンになってきていて怖い…」
「ははっなんだそれ！」
にこにこと嬉しそうに笑いながら歩き出す2人。
春高に向けて進み続け、このまま穏やかな時間がずっと続くものだと、本気でそう勘違いしてしまいそうだった。
だが、そんな訳もなく。
「…成宮ちゃん」
「げ。連絡ならラインでして下さいよ…及川さん？」
ひどく冷めた瞳を向けて、彼女らの前に立った及川が彼女の言葉を聞いてにこりと笑った。
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おもち。(プロフ) - ルイさん» 本当ですか！嬉しいです(^^♪最終章まで楽しませていただきます(*´`) (2020年4月17日 1時) (
レス) id: 753b9a62df (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - おもち。さん» わぁぁ！おもち。さん、とても嬉しいお言葉ありがとうございます！！最終章まで近いですが頑張ります♪（おもち。さんの素敵な小説も拝見させて頂いております(*´ω`*)） (2020年4月16日 21時) (レス) id: 94aec662ed (このIDを非表示/違反報告)
おもち。(プロフ) - 今まで読んできた小説の中で内容や設定1番好きかもしれません……！展開の魅せかたがめっちゃ好きです！！更新頑張ってください！ (2020年4月16日 16時) (レス) id: 753b9a62df (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 佑奈さん» 佑奈さんありがとうございます！赤葦くんかっこいいですよね…！次の章からはまた登場予定なので楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです！ (2020年4月15日 1時) (レス) id: 94aec662ed (このIDを非表示/違反報告)
佑奈(プロフ) - このお話の赤葦くん好き… (2020年4月14日 15時) (レス) id: 174bbcca55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2016年7月4日 15時
