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103話 ページ30

縁下の奮闘、山口の葛藤。

小さな巨人を写しながら戦う日向と中島。


他にも数え切れないほど熱い瞬間を、いつもよりずっと近い距離で見つめ続けた彼女。


「あぁ…本当に面白い」


ピーッ!



残酷にも終わりを告げる笛が鳴り響き、ざっと並んだ選手たちが大きな声で挨拶する。

静かに転がるボールを唖然と見つめる和久谷南高校と、歓声を上げる烏野。
烏野は見事、勝利を収めたのだった。

鳴り響く拍手の中、喜びを露わにする仲間たちを横目にぱちりと目が合った月島は合図する。


「(山口のこと頼んだよ)」


すぐに意図を汲んだ成宮は柔らかく微笑みながら、分かっていると言わんばかりに一つ大きく頷いた。

そして、皆が体育館を出たところで立っていた澤村と清水に、成宮は遠慮なく飛びついた。


「大地さん!潔子さん!」

「うわっ!」


がばっと思い切り抱き着いた成宮だったがさすがの2人。驚きつつもしっかりと彼女を受け止めた。


「Aちゃん、みんなを支えてくれてありがとう」

「いえいえ私は特に何も。それよか大地さんは大丈夫なんです?」

「あぁしっかり休ませてもらったよ。本当は途中から入ろうかとも思ったけど逆にペースを乱しそうでな」

「ふふ、意外と皆さん頼もしかったですもんね!」

「だな。縁下、ナイスレシーブだったぞ!」


ニッと笑った澤村を見て言葉を詰まらせる縁下。


「…はいっ!」


力強く頷きつつ、顔を曇らせた縁下がその場を去る。

その背中が語るものを感じながら、彼女も静かにその場を後にしたのだった。


.

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おもち。(プロフ) - ルイさん» 本当ですか!嬉しいです(^^♪最終章まで楽しませていただきます(*´`) (2020年4月17日 1時) (レス) id: 753b9a62df (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - おもち。さん» わぁぁ!おもち。さん、とても嬉しいお言葉ありがとうございます!!最終章まで近いですが頑張ります♪(おもち。さんの素敵な小説も拝見させて頂いております(*´ω`*)) (2020年4月16日 21時) (レス) id: 94aec662ed (このIDを非表示/違反報告)
おもち。(プロフ) - 今まで読んできた小説の中で内容や設定1番好きかもしれません……!展開の魅せかたがめっちゃ好きです!!更新頑張ってください! (2020年4月16日 16時) (レス) id: 753b9a62df (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 佑奈さん» 佑奈さんありがとうございます!赤葦くんかっこいいですよね…!次の章からはまた登場予定なので楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです! (2020年4月15日 1時) (レス) id: 94aec662ed (このIDを非表示/違反報告)
佑奈(プロフ) - このお話の赤葦くん好き… (2020年4月14日 15時) (レス) id: 174bbcca55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルイ | 作成日時:2016年7月4日 15時

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