. ページ23
Aside
白石「救出急いでください…！」
白石先生が救急隊員を急かす。男の子はどんどん状態が悪くなってるし、ここは安全確認がとれたものの、男の子は依然挟まったまま。それに、私は脳外の先生じゃないからそろそろ私だけじゃ厳しい…お願い、早く救出してあげて。
prrr prrr
灰谷「白石先生、灰谷です。急に呼吸状態悪くなった人が」
白石「悪いってどれぐらい？サチュレーションは？」
灰谷「90％切ってます、意識が」
白石「酸素投与した？意識レベルが下がってるなら気道確保して」
灰谷「挿管するんですか？」
白石「当たり前のこと聞かないで！」
白石先生が珍しく怒鳴っている。元々は穏やかな先生だから、きっと焦りが出てしまったんだよね。そんな白石先生が少しでもいつもの調子を取り戻せるように声をかける。
『白石先生、落ち着いて。フェローだって言えばきちんとできるはず。でしょう？』
白石「そうね…今の言い方はきつかったかも。やれるだけやって、すぐに誰か行かせるから」
灰谷「はい…」
白石「もしもし、白石です。藤川先生、いける？」
藤川「悪い、転落の男性、骨盤骨折でショックなんだ」
白石「救出まで後どのくらいですか？」
救急隊員「３０分です！」
でも本当にそろそろ限界だ。治療に関してもだけど、私も出血量が多すぎて目眩が…
ここに彼が、耕がいてくれたら。
その時、白石先生と目が合う。多分彼女も思ったことは同じ。
救急隊員「すみません！あちらに今救出したばかりの赤タグ患者がいて、まだ診てもらえてないので、診てもらっていいですか？」
白石「わかりました、すぐ行きます。…A」
『うん、正直厳しいの。お願い…』
白石「わかった。まずい…お願いまだいて」
白石side
prrr prrr
藍沢「脳外科医局です」
良かった、まだ居てくれた！
白石「藍沢先生？」
藍沢「白石か？」
とにかく藍沢先生に今の状況が伝わるように、少し早口になりながらも男の子の容態を伝える。
白石「頭部外傷で意識不明の少年がいるの。7,8歳、壁に挟まれてまだ動かせない。救出まで後30分かかる、」
藍沢「もういい、わかった、現場に向かう」
話の途中で力強く“向かう”と言ってくれたのを聞いて安心した時、きっと藍沢先生の声が聞こえてたみたい、Aが彼を呼んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 546人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になってますが、終わりなのでしょうか？ (2019年9月9日 6時) (
レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
さわ - 凄く面白いです！！更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2017年10月15日 22時) (レス) id: 624c3d29d5 (このIDを非表示/違反報告)
すみ(プロフ) - 友結子さん» そうなんですね！更新頑張ってください！ (2017年10月13日 6時) (レス) id: a9185cd038 (このIDを非表示/違反報告)
友結子(プロフ) - すみさん» 面白いと言って頂けて有難い限りです（ ; ; ）!! 台詞に関しては全話録画してあるものをちょこちょこ再生しながら書いております◎ 医療知識がないので専門用語等間違えているかもしれませんが、なるべくドラマの再現ができるよう尽力しております○* (2017年10月13日 0時) (レス) id: e7ffff4c77 (このIDを非表示/違反報告)
すみ(プロフ) - この小説ホントに面白いです！ドラマとセリフとかも一緒ですごいですね！見ながら書いてるんですか？ (2017年10月12日 18時) (レス) id: a9185cd038 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：友結子 | 作成日時：2017年10月9日 2時
