伏黒がデレた

11 ページ12

Aside

そういえば五条先生にあんなに質問責めにされるのも
全部話した伏黒恵のせいだ



「伏黒恵、君のせいで私目を開けた途端地獄のような事情聴取させられたんだからね…」

「ああ…」

伏黒恵は思い出したかの様にしてすまんと言った


「五条先生にはじゅそし？のスパイだのなんだの言われて…」

「ああ、だがお前は俺たちの味方ってことを俺に体を張って証明してくれた。だからお前は悪者じゃないことを五条先生に伝えたかったんだ」

すまなかったとまた付け加えて謝る伏黒恵をみて、
そんな普通に思ってくれてたんだと少し嬉しくなった


そういえばここで何してたんだと言う伏黒恵に私は



「なんか五条先生に鍵もらったんだけど、私の部屋の鍵ってことしか聞いてなくて。」

「あの人は本当に適当だな」

女子寮に案内すると言って伏黒恵は寮まで案内してくれる様だ

(なんだ、普通にいい人そうじゃん…)


私はありがとうと言って伏黒恵の後ろをついて行った





「…あの時は悪かった。」

「あのとき？」

「俺が虎杖を殺そうとした時だ、お前は虎杖が何ともない事を伝えてくれたいたのに俺は耳を向けなかった」

睨んだり手も振り払ってしまったしなと言って少し恥ずかしそうに振り向いて謝る伏黒恵を見てさらに好感度が上がった


「いや全然いいよ、あの時は最善を尽くそうとしてくれていたし、私達を守るためにもああするしかなかったんだもん」

そうだなと言い伏黒恵は少し笑った


(な、なにそれ、反則でしょ…)


不意にもかっこいいと思った自分がいた



「それと、フルネームで呼ぶのはやめろ」

「あ、やっぱり？」


じゃあ何で呼ぼうかな、ここはアンパイに伏黒…

「恵でいい」
「恵でいいの⁉︎」

私はびっくりしてブンっというぐらい伏黒恵を見た
こんなクールボーイだからなんでもいいって言うと思った…

「そんな勢いよく見なくたっていいだろ…」

伏黒はあからさまに嫌な顔をしてくるけど
そんなことなんか気にならないぐらい嬉しくて


だって昨晩なんてくっそクールで無愛想で当たり強くて


「ありがと」

「そんな喜ぶ事か…？」

「じゃあ私の事もAで！」

「あーはいはい」

にひひと笑う私をみてまた少しクスと恵は笑った

12→←10

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す