吸血鬼と私【After the Rain】 (ページ10)

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番外編ｰそらるver.ｰページ10

side そらる

貴方→『』
そらる→「」

今はAと一緒に近所の夏祭りにきている。
夏祭りなんていつぶりだろうか、中学生ぶりか

「ねぇ！ねぇ！そらるさん！次あっち行こう？？」

青い浴衣姿のAが俺の手を握り、目的の場所へ引っ張る。

『おじさん！たこ焼き1つください！……ありがとうございます～！ほい！そらるさんあーん』

この子は無意識なのだろうか……、、
俺の理性試されてる？？？

「……ん。美味しい」

ぱぁぁとAが笑顔になる。
そんなに嬉しかったのか、こっちは恥ずかしいのにな

『あ、今度あれ食べる～行こう！』

りんご飴の屋台へ駆け出す。

『ふふ、楽しいね』

「そうだね……そろそろ花火始まる時間だし移動しようか？」

花火を見る穴場を知ってるため、その場所へ向かう。

ーーーーーー

人がいるかと思ったが
幸い、俺達しかいない。

『わー！出そうだね！？』

そういって浴衣の袖口をお化けにする。

「そーゆうこと言うのやめろよ～笑」

確かに暗くて出そうだし、古びた神社の階段でそうゆう風に見えてしまうのは仕方ない。

『えへへ、うそうそ笑』

ヒュ～ドーーーーン

『わー！たまや～！すごい綺麗だね』

振り向いて俺に問いかけてくる。

「そうだな」

『私、そらるさんと花火見れて良かったよ』

あーあ、なんでそんなこと言うかな、、
今日くらいは我慢しようと思ったのに。

『わわ！？そらるさん？？』

急に後ろから抱きついたのでAがびっくりする

「んー、A大好きだよ((ﾎﾞｿﾘ」

「ふ……Aが可愛いから血吸いたくなっちゃった」

『だめ……！！外だよ！誰かに見られたら……』

Aの返事を聞かず俺は首筋に歯をたてる。

「……大丈夫だって」

カプッ

チューーーーーー

『あっ……///』

真っ赤にして可愛い。

「ぷはっ、顔真っ赤可愛い」

チュッ

頬にキスをしたらさらに真っ赤になる。

『なっ……！！からかわないでください！』

さらにぎゅぅーっとAを抱きしめる。

愛おしいな

ガサガサ……

「！？」

『え、なに……！？』

茂みからガサガサとした。
あらかた野良猫か犬が迷い込んだんだろ。

と思ったら

「あれ！？そらるさん！？Aちゃん！？」

『「なんだ、まふ/まふくんか！」』

「え？え？！そらるさん抜け駆けですか！？」

この後3人で花火を見た。