吸血鬼と私【After the Rain】 (ページ39)

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番外編ｰまふまふverｰページ39

夏だ！海だ！

なんて思いながら、私とそらるさん、まふくんで近くの海にきていた。
そこの海は入れる海なので、そこそこ人はいた。

「Aちゃん！向こう行きましょう！」

「俺は休んでるね、無理」

そう言われ、まふくんに引っ張られる。

『じゃ、そらるさん行ってきます』

ん、なんて返事をされ、まふくんと海に近づく。

『ひゃー、冷たい！』

ばっしゃーん！

まふくんに思い切り水をぶっかけられた。

着ていた上着がびしょ濡れだ。

『ちょっ！？まふくんやったな！！？』

「ふふん！」

なんて笑っている。

ムカつく！
なんて思いながら、まふくんに水をバシャバシャするが当たらない…！！

「そんなへなちょこ当たりません～！」

『なっ！？へなちょこってなによー！！もう！…あ上着脱いでくる！』

「はーい！」

上着を脱ぐために、一旦そらるさんの所へ戻る。
そらるさんはパラソルの下で寝ていた。

上着を脱ぎ、直ぐにまふくんの所へ向かう。
もう！頭にきたなんて思いながら水鉄砲も持ってきていたため、それを持って向かう。

「そこのお姉さん？1人？」

「俺達と遊ばない？」

知らない人だ。怖い。

『人が待ってるので』

そう言い、横を遮って行こうとしたら手を捕まれ、強引に人気のない岩場まで連れていかれる。

何度も離して、と言ったが離してくれない。

『やめて…やだ…』

「じゃ、最初俺な」

なんて言われ、そのまま両手を頭の上に纏められる。

『やだ……！！助けて…そらるさん…！！まふくん！！』

「はーい、終了。僕の可愛い子を穢すようなことやめてください、人呼びましたので逃げた方がいいんじゃないんですか？」

「くそ、いくぞ！」

なんて言って私を解放する。

『まふくん…こわかっ…！』

ぎゅー

「ごめん、早く見つけられなくて」

『ううん、助けてくれてありがとう』

ぎゅーと抱きしめ返す。

「あの、この状況で言うのもなんですけど…その当たってると言うか水着なので薄いというか…僕一応男でして…」

なんてごにょごにょ言い出すまふくん。

『あ、ごめんね！！？』

「ごめんで済むなら警察はいらないって言うじゃないですかぁ？」

おっと、まふくん悪い顔だ。
逃げた方がいいと頭で分かってるもののまふくんに抱きしめられてるため逃げられない。

彼はそのままの状態で首筋に歯を立てて、血を吸われる

『ん、//』

「Aちゃん可愛い…」

その後、理性を取り戻したのかまふくんは平謝りしてきた。