吸血鬼と私【After the Rain】 (ページ36)

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32話ページ36

え、えっと…なんでそらるさんがベッドにいるんだろうか…？？押し倒し状態……。

「…………おはようA」

『おはようございますそらるさん？？』

「ふふ、おかしな顔してるね」

そう言い、頬に触れる。

「んー、好き。Aがだぁいすき」

彼はそう言って、ぎゅっと抱きしめる。
昨日からずっとこうだ。

『血を吸いにきたんですか？』

彼の顔を見ると驚いた顔をされたがその後ふわっと笑った。

「うんん、Aのこと起こしに来ただけ～。俺早起き苦手なのにAより早く起きたんだから褒めてよね」

そう言って彼はベッドからでる。

『偉いですね、ありがとうございます』

違う、そうじゃないって顔をされた。

困ってるとそらるさんからこう言われた。

「んー、頭撫でて？」

『え、あっ…はい。』

彼に言われた通り、頭を撫でた。
目を瞑って、綺麗な顔してるなと思う。
ふふ、子供みたい。

ガリガリ…

ドアの方から、にゃーんって鳴いてる声が聞こえ、そらるさんがドアを開けてくれた。

「おはよういろはとぽてと、ご主人様はまだ寝てるのか？」

そう言うと、いろはは分かるのか分からないのかにゃーんと鳴き、足元に擦り寄ってくる。

相変わらず可愛い。

『お腹すいたのかな？朝ごはんにするからね』

なんて言うと、にゃんにゃーんって言いながら、台所に向かう。

部屋着から制服に着替えたいが一向にそらるさんが出ていかない。

『そらるさん着替えたいので出てってもらえません？？』

「あー。ごめん気が利かなたったね。いろは達にご飯あげてくる」

『ありがとうございます～！』

ガチャンと扉の閉まった音がすると着替え始める。

ブラウスを袖に通してる途中で、ドアの開く音がした。

ガチャ……

「んー、Aちゃん…」

まふくんが寝ぼけてるのか後ろから抱きしめられる。

『ちょっ…///まふくん……！？』

今の格好は下着にブラウスを通し中の格好だ。
流石に離して欲しい。

「ふふ、焦ってる顔も可愛いね、、」

そう言って、抱きしめられていた手が下へ移動する。

太腿をやわやわ触られ、昨日みたいにぞわぞわと擽ったい感じ。

『まふくん…だめ…///』

付け根あたりにきてまふくんの手は止まる。

「ねぇ、気持ちいいの？ふふ、顔真っ赤可愛い」

耳元で囁かれ、さらに顔が赤くなるのがわかる。

「好きなんです、Aちゃんのことが…ねぇ、ダメ？」

そう囁き、反対しようとすると、

「朝から何やってんだよ、まふ」