吸血鬼と私【After the Rain】 (ページ29)

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26話ページ29

side まふまふ

Aちゃんが僕の肩に頭を預けてから５時限目が終わりに差し掛かる。

寝てる……。

起こそうとしたけど、目の下に隈が出来てる。
僕も言えた事じゃないが、ちゃんと休んでるかな……？
高校生で親の元を離れて知らない僕達と3人で暮らしてるしストレスになってないだろうか……。

まふまふそらるさん、生徒会室借りてもいいですか?

そらるさんえ、なんで…

まふまふAちゃんが寝ちゃってて隣の部屋にベッドありましたよね?保健室に行くのも気が引けてしまって…

そらるさんそゆこと、いいよ。

某緑のアプリにメッセージを入れたら、そらるさんが直ぐに返事が来て、そらるさんも授業サボってるなと思った。
Aちゃんをお姫様抱っこして生徒会室へ向かう。

軽すぎる……
ちゃんと食べてるのだろうか……？？

それにしても深く眠っているなぁ……。

なんて思い、生徒会室に着く。

隣の部屋にベッドが置いてあるのを覚えてたので、そのベッドにAちゃんを起こさないように降ろす。

『んっ……』

声をあげたので起きちゃったかなって顔を覗いたがその後また寝息を立てていた。

首元がキツそうだったのでリボンタイを取り、第2ボタンまで外した。
ちらりと覗いた鎖骨がえろい。
こちとら男子高校生だ。こんなにも無防備に寝られても困る。
少しイタズラをしようと思い、鎖骨に吸い付く。

上手く付けられたかな……？
僕の人って意味を込めて付けた。
その赤い跡が綺麗に付いて満足する。

今の僕の顔はにやけすぎて気持ち悪いだろう……。

僕は屋上に置いてきた道具を取りに行くために屋上へ戻った。

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side そらる

まふから連絡があり、Aが寝てる生徒会室に向かっていた。

どうせまふもいるし血は吸えないだろうと思っていたが、部屋に行ったらAだけだった。

これはチャンスだと思い、ご丁寧にブラウスが第2ボタンまで開けられてる。
うん、えろい。
しかも、下着がちらりと見える。

あーあ、相変わらず、まふの独占欲が強い事だと思い、その赤い跡をなぞる。

その跡に俺は上書きするように牙を立てていた。

ちゅーーー

やっぱりAの血は美味い。
今まで、色んな人の血を吸ってきたけどAは格別に美味しい。

なんて考えていると、Aが目を覚ました。

『あれ…そらるさん？それにここの部屋は……？』