吸血鬼と私【After the Rain】 (ページ3)

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3話ページ3

グイッ

「ぐぇっ……」

「お前さ、理性ってもん知ってる？？何が味見させてくださいだよ」

「そ、そらるさん見てたんですか！？部屋に入ってこないでください！！！僕はこの人の血を飲みたいんです！！！」

何の話をされてるかパニックになってます。
血を飲みたい？どうゆうこと？白髪君は吸血鬼なのかい？

「うるせぇ。ごめんなA。この厨二病バカが煩くてねw」

「なんですか！！！厨二病バカって！！！」

2人の罵倒し合いは30分くらい続いた。

流石に止める気力もなく、自分の部屋に戻ってきた私は部屋の片付けの続きを始めた。

ぎゅぅぅぅぅぅぅぅ…

『なんですか？白髪君』

「白髪君じゃないです。相川真冬っていいます…まふって呼んでください…」

白髪…まふくんは腰に抱きついたまま離さない。

片付けられない……。

『あの、まふくん。片付けられないんだけど』

「さっきはそらるさんに邪魔されました。僕にお預けさせといてその言い草ですか」

まふくんは首筋を撫でると口を近づけてきた。

まるで恋人がするかのようなものでくすぐったい。

ちゅって聞こえるリップ音。だけどすぐに痛みがきた。

『いっ…！！』

「ん…ふっ…甘い…」

痛みが消えたと思ったらまたきた。

『まふくん…痛いです…』

まふくんは無視して吸血をする。

「はっ…すぐに気持ちよくなるから…」

まふくんの言ってた通りさっきまで痛かったのにすぐに気持ちよくなった…。

『んん…もう無理…』

そこまで力がないけどまふくんを無理やり離す。

「ごめんなさい。ついAちゃんの血が甘くて…」

この状況で言うのもあれですが本当にまふくんは吸血鬼なんだ……と感心してしまう。

「で、まふまふ？これはどーゆうことかな？？」

「ひっ！？！？そらるさんまた覗きですか！？Aちゃんは渡しませんよ！？」

「覗きじゃねぇよ…。Aに書類とか転校手続きの紙を渡しにきただけだよ。…で、まふまふくんよ？美味しかった？？」

「そりゃ…もちr…渡しませんよ！！！？」

『あの…ちょっと疲れたから1人にしてもらってもいい？？』

「「ごめんな/ごめんね」」

2人が残していった言葉。

私は疲れきっちゃっていつの間にか寝てしまった。