吸血鬼と私【After the Rain】 (ページ20)

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17話ページ20

まふくんがいつものまふくんの姿に戻る。

可愛かったからそのままでも良かったのに…。

そのあとは、まふくんに誘われリビングでゲームをしていた。
くっ……！何気にまふくん強い。(めっちゃ弱い)
スマ〇ラをしている。

『あー！！負けたー！』

「ふふん、また僕の圧勝ですね！」

『もっかい！もっかい！』

「いいですよ！何回やっても結果は同じです！」

『言ったなぁ！？』

「お前らー、ご飯ー！」

ゲームに白熱してて、そらるさんの声に気がつかなかった。

「……」

かぷり

そらるさんに項を噛まれる。

『ひゃぁ！？、、そらるさん？！』

「んー？」

血を吸うのをやめてくれない。

まふくんだって見ている。

「…………そらるさんだけずるいです！」

「だって、まふまふいっぱい血吸ったじゃん…俺も少しだけAの血飲みたい。」

彼は至って真面目にそう言った。

「じゃ、僕も失礼します……」

そう言って、足を自分の口に運ぶ。

かぷりと音がする。
最初は痛みがあるけど段々気持ちよくなる……。
ふわふわする。

『んんっ…や…っ…！！』

「ふっ……えろいなぁ…そんな顔もするんだ」

顎をクイってされ、そらるさんと見つめ合う。

『やっ…』

「そんなこと言っても顔は正直に気持ちいい顔してるね」

そう言われ、顔に熱が集まるのを感じる。

「ふっ……そんな顔されると襲っちゃうよ？？((ﾎﾞｿﾘ」

そらるさん特有の低音ボイスが耳に残る。

そのまま顔が近づいてくる。
キスされると思った時。

口元にはまふくんの細くて大きな手。

「そらるさん、それはダメです。絶対！！」

「あーそー、、」

そらるさんは不服そうに離れてくれた。

「ご飯って呼んだのに来ないのが悪い」

『ご、ごめんなさい……！』

「いいよ、ご飯にしよ」

「はーい！」

その後、そらるさんが作ってくれたご飯を食べて、自室に戻った。