吸血鬼と私【After the Rain】 (ページ13)

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11話ページ13

5時間目始まる前に教室に戻り、天宮くんが心配そうに駆け寄ってきた。

「午前中の授業すっ飛ばしてどこ行ってたの？！」

『あはは、ちょっと…((汗』

まふくん達が吸血鬼だなんて言えないし、屋上から飛び降りて気絶したなんて他人からしたらすごい話だ。
言えるわけがない。

それに後ろから殺気がする…。

「体調悪そうにしてたので保健室に行ってただけですよ」

まふくんが私の斜め前に立ち天宮くんにそう言う。

「あ、そうなの！？もう大丈夫？」

『大丈夫です』

「あ、そう言えば、まふくんとAちゃんがいない間に委員会が決まって2人とも図書委員会だよ！」

『いない間に色々決まってるじゃん…』

「わぁぁ！Aちゃんと一緒なんですか！」

まふくんが嬉しそうに言う。

ﾎﾞｿﾘ

「放課後楽しみですね((ﾎﾞｿﾘ」

『～～///』

もう！まふくん！！耳元で囁くのやめてほしい！

ガラガラ…

「おらー席につけ～」

担任が教室に入ってきて、席に戻る。

私は廊下側の一番後ろの席。
まふくんは教卓の前だ。

「まぁ、最初だしとりあえず席替えするか～」
先生は気だるそうにそう言う。

「天宮と夏目後よろしく～」

うわー、先生、、学級委員に丸投げや…。
天宮くんと女子の学級委員の夏目さんが渋々教卓の前に行く。

「どうする？くじ引きか？」

「公平にするにはくじ引きやな？」

天宮くんと夏目さんが話終わったあと、

「くじ引きするから番号の席に座ってね！」
って夏目さんが仕切る。

ーー
席替え終わりました。

「んふふ、Aちゃんの後ろです～♡嬉しいなぁ」

まふくんハートが飛んでますよ。

廊下側だった席が窓際の後ろから2番目の席になった。

勿論、後ろはまふくん。

「はぁ、Aちゃんと一緒だと授業が苦じゃありません。なんなら後ろ姿も素敵です」

後からなにか聞こえるけどなにも聞こえないふりをする。

「相川～うるせぇぞ」

「あ、すいません」

先生に注意される。
まふくんってイケメンだけど実は残念？？

ーーーー

授業という名の新学期色々決めることが終わり、放課後になる。

部活行く人や委員会の話し合いをするため教室に人が居なくなる。

「2人っきりですね」

『そうだね、静か…』

…………

沈黙を破ったのはまふくんの方だった。

「あのですね…屋上にいた時膝枕して貰ったじゃないですか…、、血吸うの我慢してたんです。今ダメですか……？」

そう言って椅子から立たせる。
やばい、、