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槍は人々を吸収するごとに、光を増した。
その事実がわかると同時に、私はこの槍の存在、そしてそんな悪魔の槍を解放してしまった自分の存在を恨んだ。
小さな私にとって、世界が一気に残酷に見えた。
誰にも迷惑かけたくない。
ただお父様を救いたかっただけなのに。
何がいけなかったの？
『Aっ…！！！ゴホッ…！！ゴホッ！』
そんな時、何故か城にいたはずの父が血を吐きながら私の元へ駆け寄ってきた。
そんなに近づいたら、この槍に吸収されてしまう。
『お父様！来ないで！！死んじゃやだ！』
『国王様！？どうしてここに！！！
体に障ります！！急いで城に……』
『もうわしはこれ以上持たん！！！！！』
そう叫ぶ父に私もガドルも固まった。
そして、ゆっくりと私の元へ歩き始めるお父様。
『……A、すまなかった。
早くに母を亡くしたお前を寂しくさせるまいと誓ったはずなのに…』
そして、私の舟に乗り込み、港と舟を繋いでいたロープをそっと外して係船柱を片足で強く蹴った。
沖に出た瞬間、私の身体を包むお父様。
小さな私は涙が止まらなかった。
『誰かがおまえの舟を押してやらないと、お前はこの広い海に出ることはできない。この辺りは波が穏やかだからな』
『…お父様っ……』
『お前はその銀槍に選ばれたんだ、その銀槍は使い方によっては多くの人を救う…この海で……それを学びなさい』
『……いや、お父様！！』
『わしは…ゴホッ……お前の一番近くで……見守っ………』
父の言葉は最後まで聞くことはできなかった。
理由は、分かりきっている。
私が握っているこの銀槍が父を吸収した。
『お父様ああああああああぁぁぁ！！！！！！！！』
多分王だから吸収に時間がかかったのだろう。
私を抱きしめる時間の猶予があったのは幸か不幸か。
『A様！！
必ず私が迎えにゆきます、それまで貴女の苦痛な記憶は私がお預かりいたします！！！』
『……っ！』
『目を閉じて、ゆっくりと深呼吸を！！！！』
港に立ち尽くしながら、そう叫ぶガドル。
すると彼は、ガラス玉のようなものを私に投げ付ける。
私の頭に見事にそれはぶつかった
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chibeone1(プロフ) - ゼフさんの女の人に対する考えが原作と矛盾してる (2022年8月21日 15時) (
レス) @page9 id: f1bf3824f6 (このIDを非表示/違反報告)
柚々鵙(プロフ) - サキさん» サキ様コメントありがとうございます…！そう言っていただけて感無量でございます(；；)是非とも移行先でも楽しんでいただけると嬉しいです……！ (2022年6月19日 23時) (レス) id: 5c0d7b263a (このIDを非表示/違反報告)
柚々鵙(プロフ) - めがねさん» めがね様！コメントありがとうございます( ;ᯅ; )シンプルどスレートなお言葉すっっごく嬉しいです！！！！！また移行先もぜひぜひお楽しみください！ (2022年6月19日 23時) (レス) id: 5c0d7b263a (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - パート2完結お疲れ様です!!とても楽しく読ませて頂きました…パート3も楽しみにしています…!! (2022年6月19日 20時) (レス) @page31 id: 576a59e518 (このIDを非表示/違反報告)
めがね - 好きです！！！！！ (2022年6月19日 20時) (レス) @page31 id: fb17854a1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚々鵙 | 作成日時：2022年6月8日 22時
