25話 ページ26
水希side
それからは、蔵馬が呂屠の身体をシマネキ草で突き破り、
飛影が是流を黒龍波で燃やし尽くした。
にしても、二人とも強すぎるな…
そして残酷だ。
僕なんかとは全てが比べ物になんないや。
『蔵馬くん、傷は大丈夫ですか？今、治療しますね。』
蔵馬くんを触れようとした僕の手を蔵馬くんが掴む。
蔵馬「このまま幽助が起きなかったら、3勝にするために君に一度勝ってもらわなければならない。
水希の大事な体力を俺のために使うんじゃない。」
確かに僕の妖力はみんなに比べて限界が早い。
飛影「俺らの勝ちを無駄にするなよ。」
『うっ…できるだけ頑張ります…』
蔵馬「こら飛影。水希を脅すんじゃない。」
飛影「ふん。あの二体のうちのどちらかだったら、本領発揮してない水希でも勝てる。ビビらなきゃ、な。」
『はい…』
飛影くんの腕もおそらく限界だろう。
飛影くんの妖気はもう、見た感じほとんど残っていない。
桑原くんは負けてしまったし、ゆーすけくんは起きてこない。
チラッと相手の方を見ると、二人は怖がって逃げ出していた。
鈴駒「お前ら逃げるのか！？」
途端、うめき声となんかすごい殴る音。
『ひぇ…』
今の一瞬にして、あの二体の妖気が消えた。
『まさか…死んだんですかね…？』
蔵馬「あぁ。おそらく。」
おかしい…これっぽっちも殺気を感じなかった…
二体の死体を持って出てきたのは、酔っているでかい男。
瓶の酒を仰ぐ彼に、僕は恐ろしいなにかを感じた。
鈴駒「酎！？」
ーーー
奴がリングに上がって喋っている間に、なんとゆーすけくんが起きた！
『良かったぁ…』
これで僕は試合に出なくて済む…
思わずそう漏らすと、飛影くんにキッと睨まれた。
『すいません…』
ーーー
そこからの、ゆーすけくんと酎の死闘を僕は固唾をのんで見守っていた。
ゆーすけくんが頭突きで勝ったときは、飛び上がって喜んだ。
やった！一回戦突破だ！
やったっ！これで僕は一回戦目戦わなくて済むぞ！
っていう、2つの感情に駆られて。
それを見破られたのか否か、またも飛影くんに睨まれた。
桑原「浦飯ぃ！大丈夫か！？」
『ゆーすけくん！すごいです！！』
桑原くんとリングに上がりゆーすけくんの元へ駆け寄る。
集中しすぎて気づかなかったが、幻海のばぁちゃんやコーくんも来ていたようだ。
あれ、けいこちゃんに、しずるさんじゃない？
二人は気づいてんのかなぁ…？
戸愚呂が僕らの試合を見ていたことも…
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。 - 神作品だ。 夢男の性格中の人とそっくりだし♪ 更新待ってるよん!♪ (12月22日 1時) (
レス) @page33 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プラス. | 作成日時：2022年1月21日 17時
