23話 ページ24
蔵馬side
幽助は桑原くんが、水希は俺が抱えてホテルに入る。
部屋に入り、ソファで出されたコーヒーを飲んでいると、
いきなり水希が起き上がって自分が寝ていたソファの後ろに隠れるようにしゃがみこんだ。
桑原「なんだ水希。どうしたんだよ急に。」
飛影「妖怪に食われる夢でも見たのか。」
そんなわけないだろ、そう思いながらテーブルに視線を移すと、違和感に気づいた。
蔵馬「おかしい。カップが1つ足りない。」
桑原「俺と浦飯、水希が飲んでねぇから、カップは3つ余る…けど…ここには2つしかねぇ…!」
すると、後ろの方からコーヒーをすする音が聞こえたので振り返ってみると、
そこには小さな子供がいた。
?「先に言っておくけど、オイラは元々この部屋に隠れてたわけじゃないよ。
まぁ、そこの角の生えた彼は俺が入ってきた瞬間に飛び起きたみたいだったけど。」
桑原「ほんとか水希!?」
『微量な妖気を感じて、起きてしまいました…』
?「おっと、自己紹介が遅れたね。オイラの名前は鈴駒。明日の一回戦で君たちと戦う、六遊怪チームの特攻隊長さ。」
鈴駒「今回のゲストはすごい、って聞いてたからガッカリだな。
これじゃ、オイラ一人で勝っちまうぜ。」
?「喋りすぎだ鈴駒。」
鈴駒「あっはは!ごめんよぉ、是流。」
声のした方を見ると、今度は金髪の妖怪がいた。
桑原「コイツは確かにいなかったぜ…!」
『今、来たんですよ…』
ソファの後ろで震えながら喋る水希。
その後、2人はいろいろ言って出て行った。
是流「お前らは明日、そのカップと同じ運命になる。」
途端、テーブルの上にあったカップが真っ二つに割れた。
『ひっ…』
ソファの後ろから出しかけていた水希の顔がまた引っ込む。
ーーー
『本物はやっぱ、違いますね…』
ようやっと顔を出した水希。
『船の上にいた妖怪なんかとは、オーラが違います。』
飛影「そうでなけりゃ、面白くない。」
蔵馬「明日が怖い?」
水希に問うと、彼はゆっくりと頷いた。
蔵馬「大丈夫です。君も十分強くなってる。自分の力を信じて。」
『…できるでしょうか…?』
蔵馬「君ならきっと。」
『足だけは引っ張らないように、頑張ります。』
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。 - 神作品だ。 夢男の性格中の人とそっくりだし♪ 更新待ってるよん!♪ (12月22日 1時) (レス) @page33 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:プラス. | 作成日時:2022年1月21日 17時