LOVE STORY ｡・:＋° CM's STORY 6

死んでも言えない ページ35

「よしっ！」


倉庫は綺麗に片付いてた。


年始にユチョンとチャンミンくんで片付けてくれたんだもんね。
ありがたい！



「えっと、去年の夏物……は」



去年の在庫も捌かないといけないから
何がどのくらいあるかちゃんと見とかなきゃだよね。



「結構あるなぁ……」



定番のものは、プライスを戻して売ったりもするし
初めからセール在庫として再販するものもある。


厳しいけど、
残っちゃうよりはマシで。


こんなに可愛いのに、型落ち扱いになっちゃうのは悲しいなー。



新しいデザインはなるべく似ないようにしないと。

だけど予算は限られてる……。



こんなに頭使う作業だったんだ、って

改めてこれを一人でこなしてたジェジュンさんを尊敬する。



「チャンミンくんも言ってたけど、利益出すのって
本当に難しいことなんだな。

いてっ！」



後ろにあったメンズのトルソーの肘に頭をぶつける……



「いったぁ……」



一人で何やってんだろ、ってため息。




大っきいなー……

身長、チャンミンくんと同じくらい？

リアルトルソーじゃん、すご……



なで肩を気にしてるって言ってた(笑)

気にすることないのに、あんなモデル体型に産んでくれた両親に感謝するべきだよね？



「……………」←何を考えてる？




(このくらい……身長差あるんだよなぁ)




背伸びしても全然届かない顔……。



私、チビすぎる……






ガチャ……




「………！！」




CM「…………何してますか？一人でトルソーとおままごとですか？」



「ぬぁっ！！」






変な声出て、
慌てて下がったらトルソーが倒れてきた。




CM「あっ！！……ぶなっ！！」



間一髪、倒れかけたトルソーは
チャンミンくんが支えてくれたけど……





・





CM「大丈夫、ですか？」



「だ、大丈夫っ！ありがとう」



CM「ほんと、危ないですから！
打ちどころ悪かったら怪我しますし……
トルソーも壊れます。」


「ご、ごめんって！！
何か用？！」


CM「調べたい型番があったので。
そしたら倉庫の鍵、Aさんが持ってたって記録があって来ました。」


「あー、そうなの！じゃー、お疲れ！！」



ぐいって、腕を掴まれる。



CM「…………」




生身……！


トルソーでキスが届くか試してた、なんて

恥ずかしくて死んでも言えない。




CM「片付けてから行ってください。
僕とユチョンさんで綺麗にしたんですから！」


「はい……すいません」

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