LOVE STORY ｡・:＋° CM's STORY 6

不安と想像 ページ18

・



20時を少し過ぎて

私はチャンミンくんちのインターフォンを鳴らした。



CM「……こんばんは、お疲れ様でした」


「お疲れ様」


CM「上がります？」


「できれば、」


CM「どーぞ」


「おじゃまします」





・




年末と何も変わってないチャンミンくんの部屋



私はダイニングの椅子に座って

チャンミンくんはコーヒーを淹れてくれた。




「ありがとう、いただきます。」



向かい合って座って、チャンミンくんもコーヒーを一口飲んだ。




………言い出すのは、私なのかな？



「………さっきね、ジェジュンさんに見せたよ。
私のデザイン。」


CM「そうですか」


「うん、褒められた。」


CM「よかったじゃないですか」


「んー、そう、なのかな(笑)
褒められても、どうなんだろう。

自分だけの感性とか、自分が描きたいものとか、

今なんでそれと向き合うことが必要なのか、
わかんないから。」



CM「…………」



「ずっとさ、不思議だったんだよね。
なんでジェジュンさんが突然私に、
私だけの感性で描いてみて、って言ってきたのか。

今までみたいに、うちのブランドの服をデザインするんじゃだめなのかなぁって。

もしかして、私のデザインはそもそもジェジュンさんが理想とする服のコンセプトには合わない、ってことなのかな、とか。」



CM「…………そうじゃないですよ」


「じゃぁさ、
そろそろ夏と秋の制作に取り掛からないといけないよね？

なんでその話が出ないんだろう？
てっきり私は、今回は私もがっつりデザインの方に参加させて貰えると思ってたんだけど。

年度末まであと2ヶ月しかないのに。
来年度の話が一切おりて来ないよね？

他ブランドの同期はさ、もう来年度の計画が始まって忙しいってさ？昨日も話したんだよね、私。

何でうちのチームは無いんだろうって、思ってた。」



CM「…………Aさん」









・





チャンミンくんに呼ばれて、
ハッとした。




私は、チャンミンくんに聞いた方がいいよ、って話を
勝手に想像してた。

実はずっと不安に思ってて。


本当は、私の想像通りじゃないかもしれないのに。




ユチョンに聞いてから、

ここに来るまでの間に。


私の頭の中の嫌な予感と今までの不安が

線になって繋がっていくように感じたから。





「…………ごめん(笑)
勝手に話しすぎた。

チャンミンくん、私に話すことあるんだよね？
ユチョンは、チャンミンくんから聞いてって。」

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