私らしさ ページ33
店の前、大和の姿を見つけた。
上がりの時間を聞かれて伝えたら
てっきりいつものように最寄りで待っているのかと思ったんだけど……
「……はじめてだよね?私の店来るの」
大和「駅の花屋なんて気にしたことなかったけど、遅くまでやってんだな」
「大和は花買ったことある?」
大和「ないよ、すぐ枯れるし。
金の無駄じゃん?」
「………そう、だね」
悪気なく、そういうことを言う人。
贈る人や貰う人が
どんな気持ちか、ってことを
考えたこと……無いのかな。
・
「今日も家に来るの?」
大和「嫌みたいだな、言い方」
「違うよ、今何にも無くて。
買い物しないと。」
大和「もうさ、一緒に住んじゃう?」
「………え?」
階段を降りていたら
そんな事を言われて思わず言葉に詰まった。
大和「家賃も無駄だし?」
「けど、大和の仕事に不便だよね?
先輩の紹介で借りてる所でしょ?」
大和「まぁ、そうなんだけどさ。
ずっと一緒にいられたら楽しいじゃん?」
「……うち、狭いし、二人で住めないよ」
大和「現実的な話じゃなくて(笑)
そうなったら引っ越せばいいよ。
いつかはそうなるだろ?」
「…………」
いつか、って……いつ?
大和の未来に、私はいつまでいるんだろう。
引き寄せられた肩と
触れた唇に驚く。
「………駅だよ」
大和「それが何?」
「………恥ずかしいよ」
照れたわけじゃない。
こういうのは、すごく嫌で。
大和の望む彼女になってあげたいけど
それは、私らしさとは
どんどん離れてしまうように思えて。
・
今日、ちゃんと話してみよう。
このままの気持ちでは
だめだと思うから。
きっと、分かり合えるよね?
・
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yuyu(プロフ) - alexisさん» 良かった、終わりになって。ここからはもう、大和に縛られること無く。けどこういう奴は怖いから、出来れば引っ越してほしい… 別れ、なんだと思うんだけど…どうだろー。繋がるのかな。。ね、ほんと明るいパッパラパーの話書きたいw (2018年12月4日 12時) (レス) id: 9d76bf7c73 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - yuyuさん» おぉ…ブルブル…良かった!鍵も返ってきた。……しかし、ジェジュンとも別れるんだねー。“別れ”なのかな??2章をお待ちします。そろそろ明るい楽しいお話も読みたい!かもー(*´∀`)です☆ (2018年12月4日 0時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - alexisさん» こわいこわい!(笑) ほんと、怖すぎー! そう、立ち向かえヒロイン!さよならしよう。まっさらになったら、大切なものが見えてくるかも(T_T) (2018年12月3日 18時) (レス) id: 9d76bf7c73 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - yuyuさん» コワいコワい!けど、立ち向かわないと!もう既にD Vだと思う。耐えて!堪えて!ガンバレ!新しく生きる為に幸せに笑う為に!人生を諦めるな!! (2018年12月3日 17時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - alexisさん» そうなんですよー!相手の幸せを願ったから、一人ぼっちではないよ!ヒロイン。怖いけど……一歩踏み出したから。きっとかわれるよ!ジェジュンは助けてくれるだろうけど、今はそうじゃない時だから。 (2018年12月3日 12時) (レス) id: 9d76bf7c73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yuyu | 作者ホームページ:https://twitter.com/6y0u0y2u?s=09
作成日時:2018年9月18日 1時