迷子 ページ29
・
｢……まさか、いまさら
私を抱いたりしないですよね？｣
ベッドの上、
重なった手はそのままに
見つめあって。
結城｢……しない。けど
大切に思ってたんだ。
あの時も、今も……｣
｢……それなら、言って欲しかった
聞かない私も悪いけど……
結婚してること、言って欲しかった
傷つけた、奥さんのこと。
私のせいで……深い傷を負わせたの。｣
結城｢言い訳、聞いてくれないんだろ？｣
｢……｣
結城｢……あの時のAを、守りたいと思ったのは真実で。
本当に、愛して｣
｢聞きたくないです……｣
言葉、遮る。
｢なんにも知らない、バカな女と遊びたいと思ったの？｣
結城｢違うよ。｣
｢結局、別れなかったでしょ？｣
言葉が、なくなった。
……私、最低だ。
別れて欲しかったみたいじゃん。
そんなことないのに。
私も被害者って、
思いたかっただけ。
実は、一番の加害者で。
奥さんにとっては
きっと……恨みの対象で。
世界で一番、憎まれてる。
愛して欲しいと、思ってたのは
私だって真実だ。
綺麗な音は、
奏でても
求めたものは、
汚いんだよね。
女って、やだね……。
愛って、汚いね。
・
｢……いいですよ？
私、そういうの、慣れてるし。
抱きたいなら抱けばいい。
そしたらもう、戻ってこないで。｣
Tシャツを脱いで
ベッドに、寝た。
結城｢…………帰るよ。
もう、バラも送らない。
朝までは、いてもいいから、部屋、使って？｣
｢…………｣
・
・
・
声を上げて泣いたのは、
初めて。
背中を見送ったのは、
２回目。
別れたあの日と、今日と。
愛してたんだよ。
私だって……
ひとしきり泣いたら
夜中の1時を過ぎてて。
蒸し暑い夜の街、
あてもなく歩くと
迷子みたい。
けど、
こんな夜は歩きたい。
・
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yuyu(プロフ) - まおさん» まおちゃん、ありがとうございます^^*乗り遅れたなんて！まだまだ続きますので是非また読んでくださいね♪ ジェジュンの儚くも楽しそうな感じ、伝わって嬉しいです(；▽；) なんとも言えない距離感から、すこーーしずつ、詰めていきます(笑) (2016年5月4日 22時) (
レス) id: 4d972c27e8 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 完全に乗り遅れましたが……(笑)一気読みしました(笑)この2人の何とも言えない距離感好きです(笑)読みながら頭の中で動くジェジュンが儚くて、でも楽しそうで…ジェジュンに会いたくなりました(^-^)次章も楽しみにしてます！ (2016年5月4日 7時) (レス) id: 1c6e35b59e (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - alexisさん» え！そうなんですか？ピアノ！yuyuも憧れました♪エレクトーンをずっとやってて…ピアノの音とは違うので、ピアノの音を聞くとときめきます(；▽；) ヒロインちゃんのキャラとか空気感好きです。あたりめキス……きっと香ばしい味がしたでしょうｗｗ (2016年5月2日 8時) (レス) id: 4d972c27e8 (このIDを非表示/違反報告)
alexis - yuyuさん» 社会人になってからピアノを習い始めた私です…ずっと憧れてて…しかし、すぐに“自分のもの”ではないと気付き…(;;) それでも弾き続け…た、そんな時期もありました〜今も憧れです。ヒロインちゃんのキャラが面白いでつ♪(〃▽〃) (2016年5月2日 6時) (携帯から) (レス) id: a9a57b86ec (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - じぇりさん» ｗｗｗｗ宝箱同盟！ｗｗｗカビないように、一日1回空気に触れさせますｗｗ おバカだなんてそんな！(*´∀｀)yuyuの９割おバカな脳みそしてるんで、楽しいです♪次章でもお会いしましょうねー(；▽；)ありがとうございます。 (2016年5月2日 1時) (レス) id: 4d972c27e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuyu
| 作者ホームページ：https://twitter.com/6y0u0y2u?s=09
作成日時：2016年3月25日 15時
